2018/08/21
〜Gシリーズなんだけど〜

「ψの悲劇」
〜森博嗣〜

『ψの悲劇』:森博嗣(もり ひろし):2018年5月7日:\1000:講談社:東部台文化会館
 Gシリーズ10冊目
〜私は引退した化学系大学研究者の八田家の執事・鈴木だ。この家に来た2年前より先の記憶はない。庭に作った実験室で八田洋久を手伝い日々を送っていたが,主が1年前に突然失踪し解雇になりそうで,帰る場所を持たないので不安だ。失踪した記念の日に,友人である元公安の刑事・暮坂,教室の後継者・大久保,八田家の主治医・吉野,雑誌記者の先崎八田家に集まった。招いてもいない島田文子は洋久が失踪前に連絡を取っていた団体の広報だという。実験ノートには高名な真賀田四季博士の名と謎の数字があり,マウスが右から左に移動していた洋久のパソコンを開き,ψの悲劇というファイルが発見された。私には面白味が感じられない。皆も端末で読んでいるはずだ。未明に家政婦の桂川が飼い猫がキッチンで死んでいると知らされた。牛乳に何かが入れられたのかも知れないが,パックの中の残りは誰かが飲んでも困るので捨てておいた。朝食の用意が整っても現れないゲストを呼びに行くが,島田は間もなく現れたが,医師の吉野の姿が見当たらない。朝食後に捜索すると,実験室内で鉄製花瓶で頭を殴られ死亡していた。犯人は誰か,鍵は鈴木と未婚の長女・順子しか持っていない。ひょっとしたら,失踪中の洋久も持っているかも知れない。簡単な事情聴取の後で,島田が嘘の連絡先を残して姿を消した。衛星を介した連絡が島田からあり,疑われているのは鈴木だと告げられ,島田自体は国家権力からマークされていると教えられる。事件解決が膠着して一月後,洋久の次女の小5の将太が牛乳を飲んで痙攣を起こし,病院に緊急搬送された。再び,島田から連絡を貰い,買い物に出た足で,島田に連れられて逃走が始まる。島田は,自分が自然人ではないという自覚はあるのか? 鈴木は第一号実験体で,頭の中に洋久のデータが詰まっているはずだが,中々連絡が繋がらないので失敗作かと疑われていること,自分のプロトタイプは冷凍されていて,第二号実験体であること。謎の小説が催眠のように聞いて,主治医に見殺しにされた洋久の妻の無念を鈴木が果たしたのだと告げられるが,鈴木自体に記憶がない。だが確かにそんな気がする。逃げ切った鈴木は新しいハコを得て洋久として,鈴木のハコの中身はデフォルトに戻され,八田家に帰った。復活した孫の将太はMIS進学後は,二人で歩んでいこうと提案してきた〜
 読み終えるのに一週間掛かった。AIと人,人の方が要らなくなるという・・・最近のテーマはWシリーズと一緒,最初から鈴木さんは怪しい存在だなぁと思ってはいたが。φ,θ,τ,ε,λ,η,α,β,γ,χと来てψ,次はωでやぱり悲劇だそうだ。確かに執事という仕事は不思議だよなぁ。誰よりも早く起きて,休みもなさそうだし,幾ら金貰っても使いようがなさそうだから,ロボットで十分だよね

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最終更新日 : 2018.08.22

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