2017/08/16
馴染むのに時間が掛かる

「有頂天家族」
〜森見登美彦〜

『有頂天家族』:森見登美彦(もりみ とみひこ):2007年9月25日:¥1500:幻冬舎:茂原市立図書館
 第二巻を手にして読み始めて、一巻目を読んでないことに気がついて…
〜下鴨矢三郎は偽右衛門として狸界を仕切ってきた総一郎の三男で、七福神を名乗る人間の結社・金曜倶楽部の忘年会の鉄鍋に身を投じた。長兄・矢一郎は責任感を受け継ぎ偽右衛門になろうと政治の世界に、次兄・矢二郎は暢気な性格を受け継ぎ弟の許嫁を好きになった挙げ句に井の中の蛙になってしまった。矢三郎は阿呆ぶりだけを受け継ぎ、恩師である出町通り商店街のアパートに住む、縄張りを鞍馬の天狗に奪われた赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊の面倒をみている。弟は純真さを受け継いで、叔父の夷川早雲の偽電気ブラン工場で働いている。母は筋金入りの宝塚ファンで住処である糺の森から美青年に化けてビリヤード場に出て行くのが楽しいらしい。年末になり、次の偽右衛門を選ぶ時期と金曜倶楽部の忘年会が近づいてきた。偽右衛門に名乗りを揚げているのは矢一郎と夷川早雲。父の命日も近づき、夷川一族が暗躍し始めた。早雲は兄と仲違いしていたが、手打ちしようと誘い出し総一郎を鈴木聡美に引き渡した。夷川早雲は積年の恨みを晴らして狸界の狩猟となり、鈴木聡美は金曜倶楽部に迎えられて「弁天」となり、弁天は天狗的才能を爆発的に開花させ、純真な矢三郎を唆して「魔王杉事件」を引き起こして、魔王杉に降り損なって転落した赤玉先生は腰を痛めて天狗的才能の殆どを失い、鞍馬天狗たちは宿敵たる赤玉先生を如意ヶ嶽から追い出したのだった。長老会議の夕方に赤玉先生が持っていた筈の扇で雷神が暴れ、母が姿を消し、母の元に駆けつけるはずの長兄が自働人力車を残して姿を消し、弟は倉庫に閉じ込められて連絡が付かず、慌てた矢三郎は狸を手に入れたい農学教授である金曜倶楽部の一員を尾けた筈で早雲の息子である金閣・銀閣の罠に嵌まってしまった。元許嫁の海星は父の暴挙を見るに忍びなく、矢四郎を逃がし、珍皇寺に井の中の蛙に化けっぱなしの矢二郎に偽電気ブランを飲ませて偽叡電を走らせた〜
 馬鹿馬鹿しい状況設定に馴染めなくてなかなか先に進めない。これが京都在住者だとアハハと笑って受け入れらるかも知れない。さて、二冊目が待っている。二巻目で言及している二代目って赤玉先生の息子だよね・たぶん。二巻目は第一巻の1.2倍あるぞ!?どうしよう…

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最終更新日 : 2017.08.17

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