2017/03/14
〜連作は安心できる〜

「風は青海を渡るのか?」
〜森博嗣〜

『風は青海を渡るのか?』:森博嗣(もり ひろし):2016年6月20日:\690:講談社:茂原市立図書館
 Wシリーズの第三巻
〜チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下で冷凍保存されている遺体を見せつけられた。ハギリとヴォッシュはナクチュを訪れ,ナクチュの人々の脳波を調べ,人とウォーカロンの識別パラメータを作るデータを録るのも目的だ。ウォーカロンのメーカ・HIXからその様子を見に来たウォーカロンは,交換にウォーカロンの研究所を訪問し,所長のドレスクラに誘われて,その所有地の遺跡を訪問する。そこには頭の半分を模したコンピュータが眠っている。前回の訪問時にクーデタを起こした張本人が小さな村にいて,ウォーカロンの研究所を脱走した日本人がいると噂を聞きつけ訪問すると,現地警察が攻撃をしてきた。警察の攻撃が止んだ後に,ボートでやってきたタナカという研究者は,イシカワというウォーカロンのメーカで,生殖能力を持つウォーカロンの研究を行い成功してが失敗をしたと会社に報告し,処分されるウォーカロンと共に脱走したのだった。その集団は言葉を発しないが,子どもが一人いる。タナカの隠れ家である潜水艦に招待され,タナカと妻子が日本へ行くことを望んでいると知った。テロ行為はウォーカロンの変異であり,転移することで人間への道を進むのではないか。識別に役立つヒントを得る。タナカの4歳の娘の名は「シキ」〜
 人間が死ににくくなり,新しい子どもが生まれてこない世界・チベットの子どもが生まれる場所が特区になり,近くには人造人間のメーカがあり,ウォーカロンが時々暴走する。この段階で次の次までの予定が立っているのが森先生らしい。P27「おそらくは,各レベルでの取引があって,バランスを取った状態で見かけ上の静止,あるいは等速の運行を行うのだろう。それを,下々の者は「平和」と呼ぶのだ」P33「…。認識も錯覚も,機能としては本来,同じものだよ」

3月の記録にジャンプ

読書記録の目次に戻る

最終更新日 : 2017.03.14

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送