2017/01/30
〜色々な方向に広がってきた〜

「今朝の春」
〜高田郁〜

『今朝の春』:高田郁(たかだ かおる):2010年9月18日:\590:角川春樹事務所:東部台文化会館
 みをつくし料理帖の4
〜伊勢屋の美緒が大奥に奉公に上がる準備として包丁使いを澪に願って憶えたのは胡麻を塩水に漬けて煎って作る胡麻塩。武家の奥方がみおの周囲を探っている。実は息子の小松原が気になっている娘である澪を見に来ていたのだ。箒草の実が腎臓に効くと聞き、手をあかぎれだらけにして、料理に使って、浪士の小松原こと御膳奉行の小野寺の母は喜んで食べるが、身分違いを澪は思い知らされる。戯作者の清右衛門は版元の坂村堂の依頼を受けて調べているのがあさひ太夫こと野江だと知って澪は気が気でない。三よしの日に吉原から来る料理人の又次は太夫の為なら命を張る人間なので、清右衛門、ましてや女衒の卯吉を合わせたら大変だ。実際にこぼし梅を澪に届けに来た又次の耳に話が聞こえてきて、清右衛門は眉間を殴られて気を失い、卯吉の首を絞めようと力を込める。澪は野江が又次のことを心配していると耳打ちして漸く手を離したが、前後の記憶を失っている清右衛門が書くのを止めさせる手は、清右衛門の満足のいく蕪料理を出すことだった。鮃と餡を使って細かく摺り下ろした蕪を加えて蒸すことで、澪と野江の事を打ち明けることが出来た。長屋の五十路の女房・おりょうは息子の太一が声を出せないことに心を痛めているが、亭主の伊勢三は新宿の仕事を泊まり込みで行い、茶屋の女に入れあげていると棟梁から伝わってきた。その女・お牧が現れ、おりょうに離縁するように求め、太一を攫って伊勢三の気を惹こうとしている。よく聞けば、太一が声を出せるように柴又帝釈天に百日詣でをしていたのだった。話したら、願いが叶わないと喋らなかったのだ。浅草の版元が料理屋番付を出すため、登龍楼との寒鰆を使った料理対決を持ち掛けてきた。最初は断っていた澪は説得されて、やるなら勝たねばと必死で考える。手伝いに来た歯なし婆のりうのアドバイスでシンプルに昆布で〆て出すと…〜
 御膳奉行・小野寺の母が出てきて、太一にふきが絡み、料理対決を仕掛ける版元が出てきた

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最終更新日 : 2017.01.31

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