2016/09/29
久しぶりの森博嗣で…納得モノ

「Χの悲劇」
〜森博嗣〜

『Χの悲劇』:森博嗣(もり ひろし):2016年5月6日:\960:講談社:東部台文化会館
 Gシリーズなので,『エックス』でなくて『カイ』と読む
〜島田文子は香港でエンターテイメント関連のインターフェイスを研究し,日本から来た若手を案内しているが,通商委員だという遠田に真賀田研究所に勤めていた頃の話,飛行機事故で名前を貸した元同僚二人,四季の父・真賀田N大総長の話を訊いてきた。昼食を摂ろうとトラムに乗り込むと,遠田と同行の金も同じ車両となった。席を離れた運転手が記念切符の宣伝を始め,一瞬の停電の後,鉄道マニアらしき者が運転席に近寄り,遠田は座席から崩れ落ちた。乗り合わせていた徐という医師が救おうとするが時既に遅く,引き込み線に入れられて警察の取り調べを受けることになる。2時間後に島田が聞いたのは,毒針が刺さっていて,殺人だということ。遠田は日本の公安の工作員でkowashiyaというコードネームを持っていること,真賀田四季に通じるΧという人物を追っていることが判明してくる。保護を受けることになった島田に接触してきたフォックスという人物は,隠されたデータを取り出してくる仕事を請け負う。日本へ戻った島田は1週間ばかりの準備と3日程で目的とするデータを持ち出すことに成功し,執拗に追い掛けてくるインド人を感じる。身を隠すためにバス旅行に行った先で,フォックスが接触し,防衛省のために働くことを約束する。旅先のゴーグル内にカイが入り込み,自分が小山田と各務の息子であることを告げてきて,更に金と対面して,金が日本の民間人であることは告げるが,追っている秘密は打ち明けない。赤外線通信で,明後日の再会が申し入れられ,Xを交えた逃避行がスタートする。ヘリコプターで南に西に北に低空で進んだ後,辿り着いた隔絶された村で準備をし,鉄道で西へ進み,船で沖縄へ,飛行機でシカゴへ飛び,島田はカナダへ,Χは多分ミナス・ポリスに携わっているのだろう。カナダで気になっているトラムの運転手の事を調べ,ロボットであったこと,プログラムに"must kill the destroyer"の文字を見つける。島田は発熱し,出先で転び入院して癌であることが判明したが,夢か現実か,少女の四季が現れ,臓器移植の同意書を書いて亡くなった〜
 天才と呼ばれたプログラマも癌に勝てなかったが…。ロボットが射出したストロー状の吹き矢!…だと思ったよ!

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最終更新日 : 2016.09.29

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