2016/09/22
終わって良かったような

「路地裏のあやかしたち3」
〜行田尚希〜

『路地裏のあやかしたち3』:行田尚希(ゆきた なおき):2014年6月25日:\570:KADOKAWA:東郷福祉センター
 人間界に紛れて暮らしている妖怪が,結構?いるって設定だけど
〜鵺の奏は高校生になりすまして高校生ロッカーとしてデビューを夢見ているが,担任は現実を見て勉強しろと言う。ライブが行われる文化祭でも鬼ごっこが始まったが,学年主任が民宿経営の爺さんの形見で貰った画帖が動くという話から環とも親密になり,学生時代に音楽で身を立てる夢を見ていた自分の話を始め,奏のギタリストが演奏できなくなった代役を学年主任が務める。天邪鬼の凪紗は弁護士だが,思い通りに仕事が進まず,お茶を習い始め,風炉屏風の修理の話を聞いた茶道教室の生徒である不動産業者が地味な掛け軸の表装直しを環に依頼すると,環の口から京都弁が流れ,廻りは環が本気で怒っている姿にたじろぐ。不動産屋は不運に見舞われ,元の表装に直すために,大きな金を使う羽目に陥る。花火の表装をした人物を捜しているという新聞の投稿で,表具屋は兵助なのだが,仲介したのが雪女の蓮華だったので,出て行ったのは洸之介だった。蓮華に会いたい20代の女性の願いを伝えても,蓮華は雲隠れ。苛められていた女性に公園で声を掛けて唯一の友だちになったのに,夏に花火を見に行く約束してそれきりになってしまったのだ。女性の娘はカレンと名付けられ,手の冷たい人は心が温かいのだという言葉に勇気づけられ,蓮華は雪女であることを告げる。進路は母子家庭だから家から通える理工系の大学と考えているものの勉強に身の入らない洸之介に,化粧品会社の開発部門の課長をしている母の部下からの依頼で,描き表具の修理に関する課題を母に突きつけられた。調べていく内に,美大の美術品修復に進みたいという希望が湧いてきて,それを告げると母は,ぐずぐずしている面は父親譲りだと言われる…〜
 母子家庭だから家から通える大学って発想は今時ないでしょう! しかも大卒後,一流会社の課長をしている人に向かってねぇ。これは時代遅れ。もう一つは進路変更をして「俺の学力でも入れそうなところ…」と条件を絞っていくのは現代的。ま,大学入試も少子化で,志願者が選ぶ時代になったからね

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最終更新日 : 2016.09.22

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