2016/06/17
〜巧いね!〜

「また,同じ夢を見ていた」
〜住野よる〜

『また,同じ夢を見ていた』:住野よる(すみの):2016年2月21日:\1400:双葉社:県立M高校図書館
 小学生・小柳奈ノ花は賢い
〜ひとみ先生は好きだけど,同級生は馬鹿ばっかり。隣の桐生君は絵が上手だが,意気地がない。詰まらない学校を終えると一度マンションに帰って,外に出て,黒い毛並みの尻尾の短い雌猫の友だちと季節を売るアバズレさんのアパートに行き甘いものを戴いて,木のお家のおばあさんの家では手作りのお菓子を戴く。おばあさんの家に行く分かれ道を右に行って,屋上で出逢った高校生のお姉さんは南さんと呼ぶ。「幸せは」という国語の授業で,桐生君と考えているのだが,正解は出てこない。授業参観に来るはずだったお父さんとお母さんが来ないと言い始めて,桐生君に励まされ,反抗する私に南さんは取り返しが付かないうちに謝って欲しいと云って会えなくなってしまった。桐生君のお父さんはスーパーで泥棒をして,光君は学校で虐められ学校に来なくなってしまった。私は味方だから闘うんだけど,励ました桐生光君から嫌いだ云われてしまった。アバズレさんからは励ましたり叱ったりせずに,寄り添うようにアドバイスされて,学校をサボって桐生君の家で幸せを考えようとして,桐生君に一緒に学校に行こうと云われてしまった。それをアバズレさんに報告しようと思ったのに,アパートには若い男の人が居て,4年住んでいると云われる…という,いつもと同じ夢を見て・絵を描く彼の許に行く。口癖は「人生とは」〜
 小柳奈ノ花が人生を喩える・10ページに一つ1素晴らしい映画みたいなもの(お菓子があれば,一人でも十分楽しめる)2プリンみたいなもの(甘いところだけで美味しいのに,苦いところをありがたがる人もいる)3虫歯と一緒(嫌なら早めにやっつけなきゃ)4冷蔵庫の中身みたい(嫌いなピーマンのことは忘れても,大好きなケーキのことは忘れない)5かき氷みたいなもの(たくさん好きな味があるのに,全てを食べることは出来ない)6和風の朝ご飯(しるひつようのないことなんてない)7ヤギさんみたいなもの(この本を食べて生きていけるかも)8宇宙人みたい(悲しさや失望でもお腹がいっぱいになる)9自分で描いた物語(推敲と添削,自分自身でハッピーエンドに書きかえられる)10スイカ(ほとんどの部分は噛んで飲み込めるのに,食べてると口の中にちょっとだけの見込めない部分が残る)11ベッドみたいなもの(寝るだけなら,シングルで十分)12クジャクの求愛(いるのよ,ひんとはね(品と羽根))13リレーの第一走者(自分で動き出さなきゃ,何も始まらない)14風邪をひいた時に熱をはかる(大体いつも想像したよりひどい)15アイスクリーム(舐めることを学ばなきゃ)16プリン(苦いところがあるかもしれない。でもその器は甘い幸せな時間がいっぱい詰まっているかも知れない)17隣の席(持ってない教科書があるならお互いに見せ合わなきゃ)18コーヒーカップ(自分が行きたい方向とは逆の方に歩いてしまうことがある)19私の味方(光さえあれば,まあ十分)20お弁当(好きなもの全部は詰め込めない)21リュック(背負うものがあったほうが,背筋が伸びる)22全て,希望に輝く今のあなたのもの! 番外:ダイエットというのもあったんだけどオチが見つからない

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最終更新日 : 2016.06.17

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