2016/06/01
〜親切な本だね〜

「これならわかるよ!経済思想史」
〜坪井賢一〜

『これならわかるよ!経済思想史』:坪井賢一(つぼい けんいち):2015年6月11日:\1600:ダイヤモンド社:東郷福祉センター
 早稲田大学交響楽団で学び,余暇を経済学科で過ごした後,ダイヤモンド社に入社したが,著名な経済学者数名にいじめられ,現在ダイヤモンド社取締役
〜三つの経済思想:@古典派経済学(18c後〜19c後)→新古典派経済学(19c後〜)−右派自由主義(18世紀のリベラリズム:政府からの自由)・新自由主義・保守主義/Aケインズ経済学(19c後〜)−中道リベラリズム(19世紀のリベラリズム:政府による自由:政府が弱者救済)/Bマルクス経済学(20c前〜)−左派社会民主主義(国営事業・福祉国家)//1960s日本の高度経済成長→ケインズ経済学:70sスタグフレーション→新古典派:80s英国復活→新自由主義:90s日本デフレ→マルクス政策:00sリーマンショック→銀行国有マルクス政策:10s米欧日でバラバラ→新自由主義への出口はあるか?///古典派スミス(1723-90)労働価値説・分業・市場メカニズム・セイ(1767-1832)供給は価格調節機構においてすべて需要される・リカード(1772-1823)比較優位説・マルサス(766-1834)人口は等比級数で増えるが食糧は等差級数でしか増えないという悲観的未来→ダーウィンやマルクス・ミル(1806-73)19世紀のリベラリズム・労働者の団結権///マルクス派マルクス(1818-83)労働価値説継承・利潤率低下法則(資本家が不変資本に投資すると利潤率は低下する)///新古典派ジェヴォンズ・ワルラス・メンガー限界効用逓減法則←物やサービスを1単位消費するごとに満足度は減少していく(一杯目のカツ丼は旨いが,二杯目・三杯目になると)・マーシャル(1842-1924)見えざる手を可視化した需要供給曲線///ケインズ派ケインズ(1883-1946)マクロ経済学の確立・乗数理論(所得と雇用への投資の影響・限界消費性向が0.7だとすると追加好況投資額÷(1-0.7)で3.3倍になる)・資本の限界効率(投資に関する利子の影響・金利が下がれば投資が増える・限界効率が利子率と等しくなるまで投資は増える)・流動性選好(利子率に対する貨幣供給あるいは貨幣政策の影響・政府投資が増え,金利を下げて貨幣供給を増やすと国民所得は増える←ヒックスIS−LM分析)\国民所得Y=消費C+民間投資I+政府支出G+貿易差額(輸出X−輸入M)\需要はそれ自身の供給を創造する\総需要管理政策\///スタグフレーション発生でケインズ理論・フィリップ曲線(インフレ率−失業率)は崩壊///マネタリズム・フィシャー(1867-1947)貨幣数量方程式<貨幣量M×貨幣の流通速度V=価格P×取引量T>マーシャルM×V=P×Y(実質国民所得)→M=1/V×PY→M=k×PY(現金残高方程式)フリードマン(1912-2006)インフレ率を制御するには生産物1単位当たりの貨幣量が変化しないようにすればよい:価格Pは貨幣量M÷数量Qに比例するor価格Pは貨幣量M÷国民所得Yに比例する:長期的に見れば失業率はインフレ率と関係なくある水準で安定する///新古典派総合サミュエルソン:フリードマンと合理的期待形成仮説のルーカスを統合?///急進的自由主義ハイエク(1899-1992)リバタリアニズム:経済システムは自生的秩序によって形成される(仮想通貨を予測)///ゲーム理論(劣位均衡:ナッシュ均衡で安定する←囚人のジレンマ)〜
 共犯者と裏切りのジレンマと云うべきだよね。ようやく分かったけど。限界効用って云うのもカツ丼の喩えで理解できました。GDPの1位はアメリカで2位が中国,3位が日本だけど,一人あたりだと米国9位,日本は24位。16.3%の子どもが年間122万円以下の所得に達していない…新古典派・自由主義では<派遣事業規制を更に緩和し正社員の既得権を排除する・雇用の自由化流動性を高め,全体としての労働者の所得を上げ,子どもの貧困率を引き下げる>・ケインズ派・リベラル<終身雇用を維持し,派遣事業規制を強化・貧困線以下の子どもの教育費を援助する>・マルクス派・社会民主主義<全児童の教育費を援助・シングルマザーの児は小学校まで公機関で預かる・シングルマザーの正社員採用をする企業に補助金>…さあどれだ?

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最終更新日 : 2016.06.01

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