2015/11/06
途中から面白くなる〜

「あの家に暮らす四人の女」
〜三浦しをん〜

『あの家に暮らす四人の女』:三浦しをん(みうら):2015年7月10日:\1500:中央公論新社:県立M高校図書館
 ささめ雪の現代版? 後半は巧い!
〜杉並の洋館・牧田家に暮らす女は四人。母の鶴代と娘の佐知,気が合った雪乃は,保険会社で働いていて,渋谷でハチ公の尻尾を掴みつつ顧客と待ち合わせているところで知り合った。古いアパートで暮らしていたが,階上のおじいさんが水を溢れさせ結局は死んだのだが,部屋が水浸しになって移ってきた。もう一人は,二十代の多恵美で,雪乃の職場の後輩だが,ヒモからストーカーに成り果てた元彼から逃れるために,この家に来た。表門の守衛小屋には山田という老人が住んでいるが,家族を守る気がまんまんで少し鬱陶しい。雪乃の部屋の天井から水が垂れてきたのは,曾祖父が水回りを二階に作ったからで,水は止まったが,内装に手が掛かり,近所の業者にリフォームを依頼したが,その男は佐知の好みだったが,一緒に仕事をした甥っ子は,奥さんの存在を仄めかす。佐知が仕事とにしている刺繍が好きだと職人は云うのだったが,残念だ。やれる事はないかと,開かずの間をヘアピンで開けた雪乃は桐箱の中に,ミイラを発見する。鶴代は,あっさり,追い出した佐知の父親が山形から,誕生の祝いに送ってきた,河童のミイラの偽物で,これがきっかけで婿を追い出したという。多恵美が日本人形のケースに入れリビングに飾り,無関心を装った鶴代が首に赤いバンダナを巻き付けた。嵐の夜,リビングに動く影を見つけた佐知は,野球帽を被った賊を見つけるが,ナイフを突きつけられた。山田は熟睡中で,霊となってこの家をうろうろしている父・神田君が河童の体に入り込み,ガラスケースを突き破ると,佐知も賊も悲鳴を挙げるが,佐知は懐かしささえ感じてしまう。海は諦め,区のプールで泳いで帰ってくると,泥棒に入られた事を心配して,様子を見に来た職人・梶が独身である事が判明し,展覧会に二人で出掛ける約束を成す〜
 母が殺した父親のミイラ化した遺体か!?という所から面白くなりました

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最終更新日 : 2015.11.06

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