2015/10/10
新書No1って印刷しちゃって言うのが…〜

「地方消滅」
〜増田寛也〜

『地方消滅』:増田寛也(ますだ ひろや):2014年8月25日:\820:中央公論新社:県立M高校図書館
 896の市町村が消える前に何をすべきか/東京一極集中が招く人口急増
〜日本は2008年をピークに人口減少に転じ,2050年に9708万人,2100年に4959万人。僅か百年足らずで約40%,明治末の水準まで急減する。合計特殊出生率,2005年に過去最低の1.26を記録し,2013年に1.43まで回復しているが,人口置換水準2.07に及ばない。地方の多くは既に高齢者を含めて人口が急減する事態を迎えている。地方から大都市圏への人口移動は進み,特に東京圏の人口は今より過密になる。東京の出生率は1.13と低くて人口再生産力に乏しく,地方の人口が消滅すれば,東京への人口流入がなくなり,いずれ東京も衰退する。東京を持続可能な都市とするためにも人口の一極集中を改善する必要があり,東京の超高齢化対策も必要だ。日本は,今後若年女性数が急速に減少するため,出生率は少々上昇しても,出生数は減少し続け,今から生まれてくる世代が子供を持ち始めるまでの数十年間,人口は減少し続ける。出生率改善が5年遅れる毎に将来の安定人口が300万人ずつ減少する。日本国民の中に子供を持ちたい希望(希望出生率1.8)は多い。子育て支援だけでなく,晩婚化や若年層の所得問題など総合的な対策ができれば,政策により出生率が向上しているフランスやスウェーデンのように出生率が向上する。日本を多民族国家に転換する程の大胆な受け入れをしなければ出生率低下はカバーできない。撤退・反転として,地方中核都市が人口流出のダムの役割を果たすべきで,その道は産業誘致型・ベッドタウン型・公共財主導型・学園都市型・コンパクトシティ型があり,産業としては観光・農業・林業・中小製造業もある。東京は人口のブラックホールとなってしまう〜
 2015新書大賞第1位…って印刷しちゃうのが嫌だなぁ。これはムックにして売るべきだろうが,新書の方が暫く,オフィスの本棚に置いて貰えるから新書にしたのだろうね。雑誌スタイルだとすぐ捨てられちゃう。5年置いて貰って,国勢調査が更新されたら新しい本を買わせるという売り方だね。ま,政策担当者に呼んで貰うことが大事だからね。著者は東京生まれで東大を出て,建設省に入って,95年から岩手県知事2期,07年から総務大臣で,2011年日本創成会議座長。若い女性は地域で大事にしなくちゃ!!

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最終更新日 : 2015.10.11

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