2015/07/04
読み始めて,女優の顔が浮かんだ

「あん」
〜ドリアン助川〜

『あん』:ドリアン助川(すけがわ):2015年4月5日:\600:ポプラ社:県立M高校図書館
 樹木希林と永瀬正俊で映画化
〜千太郎は大麻で塀の中に2年いて,取り調べでも名を明かさなかった大将が,借金を肩代わりしてくれて,東京のはずれの町のどら焼き屋・ドラ春で働いているが,好きでやっているのはないので,皮は焼いても,餡は練らない。冗談半分で出したアルバイト募集の張り紙に応募してきたのは,70過ぎの指がひん曲がって顔が引き攣っている吉井徳江だ。断り続けても,持ってきた粒餡を食べて気が変わった。丁寧な作り方をしていて,評判が上がり,売れ行きは絶好調だ。客の前には出さなかったが,次第に客とも会話を交わすようになった。中学生のわかなちゃんという女の子は色々世間話をしているようだが,指の事を聞いてきた。それから次第に客足が途絶える。死んだ恩人の未亡人オーナーは,ハンセン病の老婆を首にして,お好み焼き屋に商売替えしようと提案するが,自ら身を引いた徳江に,わかなが飼いきれないカナリアを預けるために療養所を訪ねると,酒飲みで食べられる塩どら焼きはどうかと意見を貰う。塩どら焼きが巧く行かない時,オーナー夫人が甥を連れてきて,無理矢理お好み焼き屋に転換して,千太郎は店をやめ,塩漬け八重桜を使う夢を見て,療養所をわかなと訪問するが,徳江は肺炎で10日前に死去していた〜
 2時間で読めます。そうそう・・・ハンセン病も取り上げているんだっけね・と思い出した。自分の今の状態を巧く使うとは,流石の役者魂

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最終更新日 : 2015.07.04

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