2015/04/03
いやぁ,疲れる

「サラバ!上」
〜西加奈子〜

『サラバ!上』:西加奈子(にし かなこ):2014年11月3日:\1600:小学館:県立M高校図書館
 こんだけ長いとダレる…書店員ってのは我慢強い人だと決めた。イメージとして,この本を読んだ書店員,一般的なイメージから女性なんだけど,偏った見方ですか?
〜僕・圷歩は,イランで生まれた。日本で生まれた姉・貴子は早産だったくせに,参道で生まれてくることを躊躇して母を悩ませ,見られたい欲求で不思議な行動を採るものに育った。イランで革命が起き大阪に帰ったが,最初に住んだアパートの大家の矢田のおばちゃんは背中に観音様を背負い,周りの人の相談に乗る人で,姉を手懐けられる人だったが,祖母の家の近くに家を購入し越し,数年を過ごして,エジプトのカイロに移り,日本人学校に通って親友と呼べる向井さんと出会ったが,一番の友はすぐに手を出してくるエジっ子にはいないタイプのヤコブだった。ぼくらの挨拶は,サラバ! ひょっとしたら,僕は従兄達が見破ったように男が好きな人間かも知れない。僕がリビングに運んだエアメールの差出人を見て,母と父の関係は険悪になり,赴任期間が終わって夫婦仲も終了した。更に祖母の家に近い家を父の金で買って住み始めた母・姉・僕の内,母は高校の同級生との不倫に走り,姉は英語混じりの自己紹介で浮きに浮いて学校に通わなくなり,矢田のおばちゃんが祀るサトラコヲモンサマに祈りを捧げるようになり,僕は姉の事を知られたくなくて,サッカーを始めて男子校で女子高の子と知り合って付き合い始める〜
 本屋大賞受賞! 前から西加奈子は面白い本を書くと思ってはいたが,ここまでだらだら(その積もりはなく計算されているのだろうが)嫌気がさす。テーマは…ホモセクシャル?エキセントリックな姉?海外赴任が家族に与える影響? ちょっと草臥れたので,下巻は時季を見て読み始めるかも知れません。男の気持ちをここまで理解できて書ける西さんは凄いとは思います

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最終更新日 : 2015.04.03

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