2014/10/28
〜ああ・・四ヶ月〜

「村上海賊の娘 上巻」
〜和田竜〜

『村上海賊の娘 上巻』:和田竜(わだ りょう):2013年10月20日:\1600:新潮社:県立M高校図書館
 下巻は6月に読んでいるのだが,上巻を読んでた人がなかなか返さなかったようで
〜能島を根拠にする村上武吉の娘・景は醜女で乱暴者,戦船に乗ってはならないはずの身でありながら,戦場が大好きな二十歳だ。無論,嫁の貰い手はいない。弟・景親を子分に遊び歩いているが,兄は苦手だ。因島・村上に追われた廻船が追撃を振り切ったと思った頃,景の乗った船が追いついた。乗っていたのは,百姓で門徒衆,大坂本願寺の危機にお礼参りに行こうとする連中だった。悪党は,景によって討ち取られ,抵抗敵わないと降伏した連中も,額に○に上の焼き印を押されて,海に落とされた。その様子を見ていたのは,村上吉充と小早川隆景の重臣・乃美宗勝,毛利家直属の警護衆で色白の美丈夫・児玉就英だった。かれらは大坂本願寺からの救援の使者を迎え,隆景は様子見すべきと考えていたが,毛利家当主・輝元は救援を受け入れ,水軍の力が必要と,能島村上に助力を求めたのだが,武吉は受諾の条件に児玉就英と景の縁組みを持ち出してきた。就英は即刻拒否。傷ついた景に,安芸高崎の百姓で一向宗門徒の源爺は,景が泉州に行くと絶世の美女と讃えられ,引く手数多だと唆し,上乗りを受け入れさせた。明石の瀬戸を通り難波海に入ると,早速泉州海賊の真鍋一族が押し出してきたが,乗船していたのは本願寺を攻める織田信長の使者・太田兵馬だった。本願寺には行かせまいとする太田を海に引き摺り込んだ景は首級にして真鍋の安宅に乗り込むと,泉州侍の喝采を浴びる。真鍋の新当主・七五三兵衛は困り切ったが,門徒衆を大坂本願寺に送り届けたら天王寺砦に顔を出して釈明するという言葉を信じて放免した。真鍋一行は天王寺砦へ,門徒衆もそれを追うように木津砦へと入る。木津砦は門徒衆の海への連絡口で,兵糧を受け取れる位置にある重要地点で,天王寺砦は木津と大坂の両者を睨める位置にあった。景は兵糧を運び入れ天王寺砦に行くが,織田の名代・原田直正は海賊の定法を破った太田が悪いと問題視せず,信長の了承も得ていた。宴会でモテにモテる景であったが,夜這いを掛けてきたのは瓜兄弟と,七五三兵衛の父・道夢齋であったが,七五三兵衛に追い返された。翌日,織田方の軍勢が木津砦を攻め立てるが,砦の周りの堀は案外と難物で,先鋒を務めた沼間義清も苦戦する。七五三兵衛が投げた銛で勢いづくが,後陣の原田は本願寺から出撃した孫市率いる雑賀衆に立ち向かう。織田鉄砲隊の三段撃ちの上を行く一斉射撃で原田軍は総崩れになり,孫市が放った弾丸は原田の眉間を撃ち抜いていた。泉州侍の心意気を見せるのは此処と,七五三兵衛は的を駆逐する勢いで,雑賀衆も退却するが,法螺貝が鳴らされると1万五千の門徒衆が大坂から討って出来てきた。織田軍は退却し,天王寺砦の攻防戦が始まるが,引き上げる潮時だとする孫市に,坊官の下間頼竜は「進者往生極楽 退者無間地獄」の筵旗を掲げて,門徒衆を死地に追いやる。これを見た景は,源爺と留吉は騙されているのだ,救わねばと,居ても立ってもいられない。信長が3千援兵と共に着陣する〜
 図書館制度を愛する者としては本を返さない人間,遅読の人間に苛々するわけで,もう4ヶ月も経っているので読んだはずの下巻の内容を忘れちまった。しかし,この上巻の前半部分が楽しい

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最終更新日 : 2014.10.28

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