2014/10/22
〜Knightねえ

「ナイト&シャドウ」
〜柳広司〜

『ナイト&シャドウ』:柳広司(やなぎ こうじ):2014年7月10日:\1500:講談社:県立M高校図書館
 ナイトは夜でなくて騎士というのは表意にKnightと書いてあるからわかること
〜首藤はSPのエースであるが,首相護衛のために独断で金属感知器を設置して衝突し,2001年春,ワシントンDCのシークレット・サービスに研修に出された。子守はバーンという警護官だが,銃規制を求めるデモの中で爆発音が響き,子供を人質に取りナイフを持った男を取り押さえたのは首藤だった。その金髪の女児の保護者は山岸美和子という女性で,女児は姪だという。姉は,カメラマンとして働く美和子を見に来て,外科医と恋に落ち,結婚出産したものの,ショッピングモールで起こった銃乱射事件で犠牲になったため,新大統領が誕生して銃規制が方向転換をしているのを憂いたものだった。しかし,現場からのは大統領と高性能プラスティック爆弾の写真が見つかり,SSが動くべき大統領暗殺計画があることが判明した。ナイフを振り回して風船を割った人物は市警の留置場で死に,真相を究明しようとする首藤には,美和子を誘拐し,手を引けと脅迫が届く。建設が止まったガラス張りのビル予定地で,美和子の身柄が確保されるが,自動車でも使われている尖らないガラスのお陰で軽傷で済んだ。首藤の母親は,中東のテロ組織《狼の谷》が起こしたマルノウチ爆破事件で,降ってきたガラスの破片に切り刻まれて死んでいたのだ。政治学者である父は,テロ組織を批判するマスメディアとは一線を画し,権力者が暴力を政治手段として使い出す世の中が恐ろしいと警告を発しつつ,亡くなったのだ。ケネディ文化センターでのオペラ鑑賞会には日本の首相も来る。そこが現場になると首藤は判断する。タキシードの下に爆弾を抱えていたのは,美和子の義兄で外科医のケイン。それを操っていたのは,日本国籍を持ち,恋人である首相秘書がゲイを理由に首にされたことで恨みを募らせていたロシアと日本のハーフだった。しかし,これは偶然か・・・情報を流している者が大統領の周辺にいるのではないか?〜
 設定はアメリカ同時多発テロの半年前・・・暫く経ってアメリカによる自作自演説が出てきたよなぁ。ビン・ラビンも暗殺されてしまった今,忘れてはならないテーマを小説として残すのは良いアイデアだ

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最終更新日 : 2014.10.22

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