2014/10/20
〜帰ってきた香歩さん〜

「海うそ」
〜梨木香歩〜

『海うそ』:梨木香歩(なしき かほ):2014年4月9日:\1500:岩波書店:県立M高校図書館
 梨木さんは別の世界に旅立っちゃったのかと思ってたけど,戻ってきたようで良かった
〜昭和も10年になり,K大教授が途中で投げ出したフィールドワークを秋野は受け継ぎ,論文にする積もりだ。場所は黒潮洗う南西諸島までは行かない孤島・遅島で,タツノオトシゴに似ている姿の龍目蓋の老夫婦の家に居候し,森沼から影吹までを調査した。途中,森肩では西洋風の二階屋があり,外国航路で働いていた山根氏が書生の岩本君に歓迎され,平家の落人伝説のある波都では梶井君に親切にして貰えた。山育ちの梶井君に案内を乞い,明治の廃仏毀釈で損壊された紫雲山の権現谷の仏教寺院跡を目指す。外海に面している所には執念の僧が作ったという石組みが何者から島を守るように立っている。穏やかな噴火湾に面し,石切場もあるが,修行に打ち込む修験者の気持ちになっていくようで,紫雲山が見える場所で修行することに意味があり,上ることに今日日が沸かない。50年後,妻の不在で電話を掛けてきた次男は遅島の開発事業に取り組んでいた。早速,本土から橋の架かった島に行ってみるが〜
 急に身の回りの植物の名に詳しくなっていて別世界に行っちゃったような気がしていたけど,この世界に戻ってきたようだ。カワウソがいるなら,海うそもいて,それは日本アシカだと油断させておいて,蜃気楼! 甑島がモデルなのかぁ

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最終更新日 : 2014.10.20

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