2014/10/15
〜舞台は孤児院

「明日の子供たち」
〜有川浩〜

『明日の子供たち』:有川浩(ありかわ ひろ):2014年8月10日:\1600:幻冬舎:県立M高校図書館
 「剣呑」って言葉がお気に入りらしい
〜天城市の90人の子供が暮らす大舎式児童養護施設「あしたの家」は20数名のスタッフで切り盛りしているが,ソフトウェア会社の営業を3年で辞めて飛び込んできた三田村慎平の動機を聞いて手の掛からない子である,谷村奏子は呆れている。テレビドキュメントを見て感激して来たのだ。同情して欲しくないカナは距離を取る。2週間前に研修担当だった岡崎という女性が既に退職していることに呆然としながら,3年年長の和泉和枝と組まされ,和泉が羅針盤としている陰気な猪俣吉行のひょろひょろした外観も気になる。猪俣は担当する高校2年の平田久志が防衛大学に進学する意志を尊重しているが,カナの女子大進学には賛成しない。意識が低いから奨学金の話もするべきではないと思っているようだが,担当の和泉の気持ちも大事にしている。ケータイ禁止派で就職推奨派の副施設長・梨田克彦と歩調を合わせている。施設長の福原政子は調整役に徹している。カナの同室の坂上杏里が就職から進学に切り替えると突然言い出して,和泉は慌て反対に回るが,よく話を聞くと,施設で暮らしていることを知らない杏里の友達が是非進学すべきだと言い出し,年の離れた姉だとされている和泉に申し入れると言っているのだった。猪俣や三田村,和泉,カナやヒサも,親友なら正直に施設に暮らしていることを打ち明けるべきだと説得する。正月明け,カナとヒサがショッピングモールで冬服を買っていて,服飾費の少なさを嘆いていると,声を掛けてきたのは,サロン・ド・日だまりという兼児童福祉施設連盟が運営している当事者活動・退所後支援を行う無目的施設の唯一の職員・真山欣次だった。カナ・ヒサ・和泉・三田村が遊びに行くと,和泉の高校時代の友人で施設で暮らしていた渡会一が偶然やってきた。「あしたの家」の副施設長・梨田が,こんな施設は不要だと言い放ち,仕分けのリストに挙がるピンチを迎えていた。訪問した4人は是非とも施設を存続させるべきだと考えたが,家出という方法で抗議したのは当事者のカナだった。市主催の第一回子供フェスティバルで将来の有権者への投資であると訴えるべきだと声に押され,カナは堂々と意見を述べる。かわいそうだと思われたくない・・・〜
 書くことになった経緯は,この物語の通りなのだろうか? 最近,児童養護施設の本を読んだよなぁ・・・誰だったっけ? 社会福祉法人・神戸婦人同情会・子供の家が協力していて,手紙の文面では笹谷美咲さんという人が協力している。しかし,剣呑って言葉,普通使わないけど,彼女は好きなんだね。<うん? 昨日読んできた畠中恵の方だったかな???>あざといイメージはずっと付きまとっているんだけど,つい・・ホロッとさせられちゃうなぁ,ラブコメ路線でもあるけど,社会派でもある。図書館シリーズはもう書かないだろうから,新たなシリーズ展開が求められるが・・・自衛隊ものも違和感あるしなぁ。大っぴらに「子供」って書き方をしても良くなって目出度し

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最終更新日 : 2014.10.16

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