2014/09/30
IWGP青春編〜

キング誕生
〜石田衣良〜

『キング誕生』:石田衣良(いしだ いら):2014年9月10日:\540:文藝春秋:県立M高校図書館
 池袋ウェストゲートパーク青春篇
〜豊島工業高校機械科2年の夏休み前,真島誠は同級の安藤崇を誘ってゲーセンでサボっていた。バスケ部の一人がアルバイトの田宮を呼びに来たのは,新宿の連中が攻め込んできたからだ。相撲取り崩れに田宮が苦杯を舐めていると駆けつけ来たのは,崇の二つ上の兄・猛だ。完璧な脚捌きと高速のパンチで相手を倒した。翌日,ボクシング部に呼び出されたマコトは,KO強盗が弟の仕業ではないかと心配している。そもそも弟には友達らしき者がマコトしかいないのも心配だ。夏休みに入って一緒に行動する二人をキャバクラに誘った藤本は,率の良いアルバイトを紹介した。おれおれ詐欺の電話を掛けまくる会社を仕切っているのは,橋爪という男でケツ持ちもいるというが怪しい。騙される年寄りがいることが驚きだ。タケルはギャングの地域間抗争が激しくなっている時に,池袋が一つに纏まっていないことを憂い,自分のGボーイズに結束させる集会は,埼玉の板倉の双子によって水を差された。月曜になっても戻ってこないマコトとタカシには,橋爪からの脅迫が来るが,2発だけ殴らせて,後は大暴れするだけだと多寡を括る。二人が呼び出された鬼子母神には,タケルも呼び出され,タケルは落とし前を受け入れたが,足を踏んづけての体当たりで,ストレートパンチを撃つための足首をやられた。安藤兄弟の母は心臓が悪く,入院しているが,タカシに飲み物を買いに行かせた母は,マコトに自分が死んだ後の事を託される。自分のせいで怪我をしたボスである兄の組織にタカシも加わった。母親が一週間持ちこたえて亡くなった晩,タカシは兄と二人きりになるのが嫌で,マコトの部屋に泊まったが,朝6時の電話は警察からで首都高6号線の高架下で,兄・タケルが殺害されたという連絡だった。二人分の葬式を挙げる式場で,タカシはGボーイズのトップになることを拳で勝ち取り,ハシヅメと双子のイタクラ兄弟への報復を誓い,マコトにはチームに入らず,外から見て欲しいと頼むのだった〜
 なるほどね。こうして,マコトとタカシの不思議な関係が出来たって事ね。うん,巧く纏まったじゃない!

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最終更新日 : 2014.09.30

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