2014/9
〜9月に読んだ本〜

弓張ノ月 ☆☆☆ 叱られる力 ☆☆☆ ルーズベルト・ゲーム ☆☆☆ 新懐旧国語辞典 ☆
毛利は残った ☆☆☆☆ 約束の海 ☆☆☆ すえずえ ☆☆☆ 岳飛伝I天雷の章 ☆☆☆
米国一家,おいしい東京を食べ尽くす ☆☆☆ 韓国人による沈韓論 ☆☆☆ 憎悪のパレード ☆☆☆ キング誕生 ☆☆☆☆
日本は世界一だ!宣言 ☆      

冊数が多いのは真面目に仕事をしていない証拠

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14/09/30
『日本は世界一だ!宣言』:トニー・マラーノ:2014年8月29日:\1200:扶桑社:県立M高校図書館 
 テキサス親父の熱血講座
〜この地球上で,日本文化ほどユニークな文化はない。先進国であり文明国でありながら,他のどの文化にも似ない独自性を保っている国など,日本だけだ。他国がどんな理不尽な言いがかりをつけてきても,それを黙らせるだけの技術力,勤勉さ,優しさ,懐を持っているんだ。だから日本人は世界と比べることなく,ただただ胸を張るべきなんだ。自称グロ−バリスト,リベラリストの言うことを鵜呑みにして,自国の文化のいい点を見失ってはいけない。世界と比べて落ち込む必要なんてない。“ありのままに”もっと胸を張っていいんだぜ〜 
 日本の歴史は2700年! そんなことを本気で信じている日本人はいないわけではないが,少ない。皇紀のことを言っている。さすが扶桑社だが,だんだん気持ち悪くなる。もとはAT&Tに勤めていた人で,SSの非道いやり口に腹を立てて,YOUTUBEで抗議していたらしい。確かに共和党員は正直ではあるが,世界のリベラリスト,中韓の挑発を粉砕する!と云っているが,自分のことはコンサバとは云っていない。変な安っぽいムックだった

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14/09/30
『キング誕生』:石田衣良(いしだ いら):2014年9月10日:\540:文藝春秋:県立M高校図書館 
★★★★
 池袋ウェストゲートパーク青春篇
〜豊島工業高校機械科2年の夏休み前,真島誠は同級の安藤崇を誘ってゲーセンでサボっていた。バスケ部の一人がアルバイトの田宮を呼びに来たのは,新宿の連中が攻め込んできたからだ。相撲取り崩れに田宮が苦杯を舐めていると駆けつけ来たのは,崇の二つ上の兄・猛だ。完璧な脚捌きと高速のパンチで相手を倒した。翌日,ボクシング部に呼び出されたマコトは,KO強盗が弟の仕業ではないかと心配している。そもそも弟には友達らしき者がマコトしかいないのも心配だ。夏休みに入って一緒に行動する二人をキャバクラに誘った藤本は,率の良いアルバイトを紹介した。おれおれ詐欺の電話を掛けまくる会社を仕切っているのは,橋爪という男でケツ持ちもいるというが怪しい。騙される年寄りがいることが驚きだ。タケルはギャングの地域間抗争が激しくなっている時に,池袋が一つに纏まっていないことを憂い,自分のGボーイズに結束させる集会は,埼玉の板倉の双子によって水を差された。月曜になっても戻ってこないマコトとタカシには,橋爪からの脅迫が来るが,2発だけ殴らせて,後は大暴れするだけだと多寡を括る。二人が呼び出された鬼子母神には,タケルも呼び出され,タケルは落とし前を受け入れたが,足を踏んづけての体当たりで,ストレートパンチを撃つための足首をやられた。安藤兄弟の母は心臓が悪く,入院しているが,タカシに飲み物を買いに行かせた母は,マコトに自分が死んだ後の事を託される。自分のせいで怪我をしたボスである兄の組織にタカシも加わった。母親が一週間持ちこたえて亡くなった晩,タカシは兄と二人きりになるのが嫌で,マコトの部屋に泊まったが,朝6時の電話は警察からで首都高6号線の高架下で,兄・タケルが殺害されたという連絡だった。二人分の葬式を挙げる式場で,タカシはGボーイズのトップになることを拳で勝ち取り,ハシヅメと双子のイタクラ兄弟への報復を誓い,マコトにはチームに入らず,外から見て欲しいと頼むのだった〜 
 なるほどね。こうして,マコトとタカシの不思議な関係が出来たって事ね。うん,巧く纏まったじゃない!

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14/09/30
『憎悪のパレード』:石田衣良(いしだ いら)ー:2014年7月15日:\1500:文藝春秋:県立M高校図書館 
★★★
 池袋西口公園の11
〜脱法ハーブ吸引者の車で大怪我をした祖母の復讐をしたい少女が北口スモークタワーの業者を填める手伝い。パチンコ屋のゴト師退治に手を貸したSEはギャンブル中毒だった。パソコンを持ち歩くノマドの仕事場が次々に襲撃され,北東京最凶の兄弟が浮かび上がった。仮想通貨で騙されたと考えている。中国人を追い出そうとする中排会という組織とヘイトスピーチと民族差別を嫌うヘ民会が池袋西口から北口で対立し暴力事件も起こりそうだ。復興期の池袋を象徴するビルの地上げで,中国系ファンドの動きがある〜 
 ギャンブル依存症の解決編は納得が行かないが,大体タカシ絡みなのね。文庫書き下ろしを売ろうという魂胆だろうか。ネタは尽きないのかも知れないけど,マコト君も本当は40歳近くなってるんじゃないの?それが20代後半とは・・・苦労するね。だから青春時代を振り返ってみたくするのかも。解決が面倒になったら,Gボーイズに丸投げってのは戴けないきがしますぜ! 

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14/09/28
『韓国人による沈韓論』:シンシアリー:2014年9月1日:\821:扶桑社:県立M高校図書館 
★★★
 前著を出してから直ぐに次の催促があったんだって
〜震災後に三春の滝桜を見に来て,脱北軍人を思い出し,最善の策ではなくても何かやるならコレだと納得した〜 
 ああ韓国人で居るのが嫌だが,セウォル号のように沈んで乗っていた人が死んでしまうように韓国という国が沈没してもしがみついていようと・・・・

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14/09/27
『米国一家,おいしい東京を食べ尽くす』:マシュー・アムスター=バートン:関根光宏(せきね みつひろ):2014年5月26日:\1700:エクスナレッジ:県立M高校図書館 
★★★★
 原題の"Pretty Good Number One:An American Family Eats Tokyo"は中野で一月過ごした通りの「ちょっといい一番街」から
〜01お茶(彼の好みは緑茶・抹茶も)02中野(真夏の24uに夫婦と女児一人)03ラーメン(次はラーメン本を書くんだって)04世界一のスーパー(ライフだけの話じゃなくて日本のスーパーはってこと05朝ご飯(和食)06豆腐(多くの欧米人が苦手,でも湯葉に填まる)07東京のアメリカンガール(中野から電車を乗り継いで目白までお使いに行けそう)08ラッシュアワー09焼き鳥(気に入ったのはボンジリで英名Pope's Nose)10ほっとする街(うん?浅草?中野?東京全体?)11天ぷら(海外の和食レストランではサイドメニューなので専門店があるとは信じられず,穴子の骨がお気に入り)12チェーン店13うどんとそば(はなまるうどんがお気に入り)14カタカナ(ひらがなは漢字とセットなので難しい)15鮨(高級店はちょっと・・・)16肉(どんなすきやき肉でもすばらしい)17鍋物(ちゃんこ鍋を食っても相撲取りにはなれない)18お風呂19餃子と小籠包(中野の「孫ちゃん 上海焼小籠包」の焼いた小籠包が絶品)20お好み焼き(帰国直前に挑戦)21居酒屋22たこ焼き(2歳の女の子が作る絶品)23洋菓子24うなぎ25浅草26帰国する(また来る)〜 
 クラウドファンディング・サイト「キックスターター」で資金を募り,自費出版して,Amazon.comのアジア旅行部門で1位を記録した。「英国一家・・・」よりもちょっと新しく・・・東京に特化。確かに東京は良いかもねえ。8歳の娘アイリスが何でも食べてお利口で,でもたこ焼きもトッピングなしがお好み。結局,ジュンサイは美味しくなかったんだろうなぁ

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14/09/28
『岳飛伝I天雷の章』:北方謙三(きたかた けんぞう):2014年8月30日:\1600:集英社:県立M高校図書館 
★★★
 長江の戦いは梁山泊の勝利,大理における南宋と岳飛のぶつかり合いは次の巻かぁ!!
〜小梁山の住民は1万に成り,劉剛は調練を忌避した2名を処断したが,大きく心が動くときは相談に来いと秦容に釘を刺される。金の簫R材は轟交賈に課税しようとする朝廷の意図が見えず,ものの動きが大きく変化し,特に銀の附則が気になって仕方ない。南宋の韓世忠は妻を日本に派遣し,沙門島攻撃を計画する。蒲甘が南宋に唆されたか2千で南下を始めた。異形の30〜40名が別働隊として動き,途中で曲がった刀を投げてきて,小梁山の300名が飛刀の犠牲となった。沙門島には孫二娘らが残ったが,韓世忠の水軍の手に落ちた。沙門島陥落後,金と梁山泊は交戦状態にあるはずだが,静かであったが,史進は淮水・長江を越え,臨安府に攻め入り,宮殿前で劉光世の首を刎ねて,南宋の帝は戦を直ちに停止せよと喚き始め,秦檜は宥める側に回る。秦容は岳飛との連携が必要となって,飛刀を使う山岳民族を訪ね,60名を雇い入れ半数を岳飛に送ることを決める。張朔の船隊が島伝いの航路で韓世忠のいない南宋水軍と遭遇し,焔筒を防ぎ,瓢矢で勝利した。兀朮は胡土児に梁山泊に行き,呼延凌を引っ張り出せと命を授けるが,馳せ違うだけで本格的戦闘に至らない。泉州同安で漁をしていた王清は燕青に促され米を買い付けたが,先回りして買い付けているものと出くわすが,それは子午山で共に過ごした祭豹だった。大理に進駐している辛晃率いる南宋軍と岳飛は対峙する。韓世忠は50隻の梁山泊水軍と接近戦に持ち込んで,鷗焔が優勢を呼び込んだ。金宰相の撻懶の病が篤く,簫R材は気が気でなく,魯逸に呼び出されたと思ったら,宰相の地位を狙う斡本により拘束されていた。兀朮と呼延凌の対決の時季は熟さず,撻懶は死の直前,斡本に対し国父となる身は宰相などを目指してはならないと釘を刺す。兀朮は宰相府の制圧を1万騎に命じ,呼延凌を呼び込むが,史進の赤騎兵の突進を寸前でかわす。北での麦の買い占め,南での米の買い占めという宣凱の深謀遠慮が功を奏す予感だ。南宋が長江での梁山泊の通商を妨害しようとしてる。王朔を中心にこれを取り戻す作戦で,韓世忠を誘き出し,無為軍の造船所も潰す積もりだ〜 
 次は,長江の戦いと,大里における南宋と岳飛のぶつかり合いだね

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14/09/24
『すえずえ』:畠中恵(はたけなか めぐみ):2014年7月30日:\1400:新潮社:県立M高校図書館 
★★★
 しゃばけ本編シリーズ6
〜一太郎の親友・栄吉に縁談が持ち上がった。まだ修行不足の身で妙であるし,栄吉は若い女に頬を張られ,相手は別の相手と逢い引きをしている。見合い相手の男の借金を立て替え払いししている栄吉の行動も妙であるが,見合い相手の妹の方が気に入っていたのだ。広徳寺の寛朝は黒羽坊という天狗に,小田原の寺で老僧二人が妖に食い殺されたと教えてきた。若旦那は出掛けるに出られず,供は貧乏神の金次と化狐のおしろと咄家でもある場久であり,若旦那が寝れば,その夢に場久が入ってきて連絡は取れる。高僧の肝を喰らって老天狗の力を取り戻し,黒羽坊は喪った羽を取り戻したかったのだ。若旦那の父が上方に行き戻らず,難波の商人が証文を出して長崎屋の乗っ取りを企てる。おたえは一太郎を船で上方にやり,騒動から遠ざけつつ,父親探しを命じる。若旦那も嫁取りの時期だ。大坂の米相場で儲けた話は江戸に伝わり,嫁候補と仲人連中が五月蝿く出入りする。妖を慰労するために,おりんちゃんを呼ぶが,そこに花嫁候補も押し掛ける。長崎屋の裏に新たに長屋と一軒家が建ち,商家の通いの番頭が住み着き始めるが,一軒家の借り手はなかなかいない。貧乏神の金次・化狐のおしろ・咄家の場久を住まわせようと,火鉢を贈られるが,気がつくと盗まれている。山童の仕業と知れる〜 
 ネタ切れってことはないだろうが,少し展開を拡げねばならないナ!

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14/09/23
『約束の海』:山崎豊子(やまざき とよこ):2014年2月20日:\1700:新潮社:県立M高校図書館 
★★★
 山崎豊子の遺作 
〜花巻朔太郎・二尉は28歳の潜水艦乗りだ。ハンモックナンバーは13。海上自衛隊の潜水艦・くにしおの船務長を務めているが,交響楽団のフルート奏者と知り合い,招待されて演奏を聴き,頼子の姿が脳裏から離れない。来年の展示訓練には是非来てくれと云うのが精一杯だ。1989年夏,展示訓練後の浦賀水道で48名が乗った遊漁船と衝突し,遭難者を救うのも儘ならず,30名が船室に閉じこめられて,死亡した。マスコミは事故原因究明よりも,税金無駄遣いの自衛隊悪者説に終始する。海難審判が行われる中,乗組員が艦を離れていき,被害者宅が謝罪を受け入れてくれると,朔太郎は自衛隊を去るべきではないかと気持ちが傾いていく。元帝国海軍少尉の父は何も語らないが,上官は同期で唯一昇任から外れた朔太郎に,ハワイで米海軍原子力潜水艦に乗る研修を勧めてきた〜 
 「白い巨塔」も「不毛地帯」も「沈まぬ太陽」も5冊もの。生きていれば書いていたのだろうが,気持ちはあったんでしょう。主人公は1961年生まれねぇ・・・

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14/09/19
『毛利は残った』:近衛龍春(このえ たつはる):2009年6月5日:\1800:毎日新聞社:県立M高校図書館 
★★★★
 ずいぶん前に評判になった本だと思ったが,5年前???
〜毛利輝元は父・骭ウが早世したため中国八カ国の大所領を継いだが,祖父・元就が残したのは天下を望むなと言う言葉だった。太閤が亡くなり,天下は徳川家康に傾いているが,毛利と徳川は同格だ。家康が上杉を会津に攻めるため,上坂せよと安国寺が求めてきた。制止する者もいるが,石田三成の思い通りには進ませない積もりで大坂城にやってくると,家康に挑む西軍の大将に据えられてしまった。吉川廣家は黒田・福島に通じて徳川に内通しようとし,一時は跡継ぎにした従弟の穂田秀元は決戦に挑むべきであり,名代の逸る気持ちを抑えきれない。かくして関ヶ原は態度を決めかねている者を尻目に,家康が三成を打ち破ったが,廣家の内通で本領は安堵されそうだ。家康と本多正信は,毛利を長門・防府の二カ国に封じ込め,自滅を待つ作戦に出た。輝元は出家して宗瑞と名乗り,嫡子・秀就に家督を継がせたが,伏見に留め置かれて,領国の沙汰を下し,家名を守る新しい戦いを始めた。6カ国を削られ,家臣の扶持も五分の一とした。無理難題を掛けてくるのを借財を重ねながら熟し,酒も控えめにして,家康や正信よりも長生きすることを目標と定め,新田開発を奨励して,29万8480石を53万9200石へと増やしたのだ。居城についても,築城困難な萩を指名してくると踏んで,第三候補に挙げておいた。借財もなくなり,普請もこなし,大坂方に味方することなく戦国最後の戦いを終えた。不屈の精神は・・・〜 
 この本を読んで山口県に行きたくなった

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14/09/17
『新懐旧国語辞典』:出久根達郎(でくね たつろう):2010年8月20日:\1600:河出書房新社:県立M高校図書館 
 『諸君!』に連載した「言の葉のしずく」(1995年9月号〜2009年6月号)の内,「セピア色の言葉辞典」(文春文庫)に収録されなかった80篇をまとめた
〜〜 
 エッセイなのだけど,徒然に語るのも時代背景があるし,書いている人の好不調もある。貧乏自慢?も出てきて,落ち着かない。落ちを付けようとしているのだが,何処が面白いのか不明なものも多い。文庫に収録されなかったカスだからかなぁ。良くないなぁ。以前読んだ時は☆1つ!!

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14/09/12
『ルーズベルト・ゲーム』:池井戸潤(いけいど じゅん):2014年3月14日:\800:講談社:県立M高校図書館 
★★★
 ドラマになったので,文庫本で・・・かしら?
〜非上場の青島製作所はイメージセンサーが主力商品で技術開発力に自信を持っているが,大手・ミツワ電器の攻勢にあっている。野球の実業団でも,監督とエースと四番打者を引き抜かれ,存続が危うい。経営統合話も持ち込まれたが,相手の意図が読めず,断るしかない。不況で運転資金を借りたい銀行も,リストラを迫ってくるが,年間3億円掛かっている野球部もリストラの対象にせざるを得ない。一般社員の野球チームとの親善試合では,名うての高校の逸材投手が派遣社員として働いていた。19歳の沖原は,1年上の先輩から嫌がらせを受け,耐えきれずに殴ってしまい,野球から身を引いたのだった。その相手はミツワ電器で腕を磨いて,プロから声が掛かるのを待っている。最初の対戦では敗れたが,都市対抗野球の第一代表決勝戦ではリベンジを果たしたい〜 
 ずいぶん,時間が掛かってしまったが,忙しい中,漸く読み終えた

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14/09/02
『叱られる力』:阿川佐和子(あがわ さわこ):2014年6月20日:\800:文藝春秋:県立M高校図書館 
★★★
 さわちゃんも聞く力が何故売れたか理解できなかったらしい
〜部下を持った人に聞くと,自分はさんざん怒られて此処まできたが,若い人をどう指導して良いか分からないと悩んでいるそうだ。自分なんか,父親が怖くて,テレビのプロデューサーが怖くて仕方なかったが,怒られるにもエネルギーが必要なのかも知れない〜 
 上の要約は,曲解かも知れませんが,書いたものをどう読むかは読者の勝手と云うことで良いでしょう。可愛い女性なのに,結婚に縁が無かったのだねえ。お父さんと彼女はそっくりらしい。確かに前作の聞く力はエッセイでした。この本も同様。エッセイはただの日記ではないということで,ちゃんとオチもついていて,立派な文章だと思います。そうそう,新書というと・・・砕けた学術書というイメージは私もほぼ同世代ということで,よく理解できます

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14/09/01
『弓張ノ月』:佐伯泰英(さえき やすひで):2014年7月12日:\648:双葉社:茂原市立図書館 
★★★
 坂崎磐音シリーズ46
〜新番士・佐野善左衛門が松平定信邸から戻った時,粟田口一竿子忠綱を持ち帰り,病気療養中であるにも拘わらず,明日登城すると屋敷で宣言すると,家の者が慌てているのを霧子は確認した。磐音の許可を得て神田橋を見張る弥助に知らせ,弥助は速見左近に告げて,非番でありながら登城する速見の供に加わった。佐野家から拝借した差料を腰に手挟み,殿中の床下を走り回り,昔の仲間の倅を一刀で刺し殺し,佐野が田村意知を殺害する場に間に合ったが,他の役人が動かない中,田沼を救う手だてを講じられるはずもなかった。血刀を粟田から佐野の本来の差料とすり替えることには成功した。意知が死に,佐野が切腹を命じられて,意次が平静を装って勤務に励む中,磐音は田沼時代の終わりを感じ,暗闘は終わりを告げたと解釈し,辰平と杏,利次郎と霧子の祝言を挙げることを考えつく。松平定信と佐野の関係を探り出した田沼の一派は,小梅村帰りの定信を襲うが,道場から駆けつけた磐音の弟子たちにより撃退された〜 
 佐野某による田村意知殺害事件を一冊まるまる。あちこちの風景を見せているが,どの人もどの人も霊感のある人たちみたいで,将来が透けて見えているのが不自然。今回は,磐音シリーズに鎌倉河岸の豊島屋が出てきました。その前は,鎌倉河岸シリーズに吉原会所が出てきたね。リンクさせようってことかな?

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14/09/
 
★★
 
 
 

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最終更新日 : 2014.09.30

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