2014/06/26
初めて読んだのだろうか?〜

「私のなかの彼女」
〜角田光代〜

『私のなかの彼女』:角田光代(かつた みつよ):2013年11月30日:\1500:新潮社:県立M高校図書館
 調べてみたら,2006年以降は彼女の本を読んではいない
〜和歌は母が祖母の事を醜女で髭が生えていたと貶すのを不思議な感覚で捉えていた。栃木の実家から東京の大学に進学して,一郎で同級生の仙太郎と付き合い,泊まることもある。何がしたくてわかないとき,いろいろ教えてくれたのも仙太郎だった。描いたイラストが受け入れられ,一躍に有名になって卒業も危うくなったが,私には就職しろと,編集プロダクションを紹介する。大学に残れと言う先生もいたが,初給料ではブランド品も買った。仕事にようやく慣れてきたころ,家の蔵を壊すと告げられ,片付けに帰ると,捨ててはならない祖母の思い出があるようで,こっそり東京のアパートに送る。1953年に復刊したのは,祖母の書いたフィクションだ。手紙などから,栃木の家を出て,ちょっと売れっ子になった小説家に師事したらしい。それでも栃木に戻って材木商の妻に収まった祖母を母は貶すのだろう。祖母の事を小説にしたくて,家族に理解されない官能小説家の物語にしたら,有名な文学賞の新人賞の候補になった。候補になっただけで,小説やエッセイの依頼が入り,それでも会社勤めは辞められない。バブルが崩壊し,仙太郎の仕事も落ち着くと,彼は一緒に住むためのマンションを借りようと申し入れてきた。仙太郎の妻になることを想像していたが,いざ実現が近くなると違和感も覚える。サカキバラ事件が伝えられると,仙太郎はノンフィクションの書き上げると言い,近くに仕事場も借りた。祖母が師事した小説家が赤裸々に綴る性の遍歴を,14歳の少年の力への憧れとして描き,大きな文学賞の候補になるが,妊娠した子が流れてしまい,さらに仙太郎はアイデアを和歌に盗まれたと,マンションには帰らなくなる。書きたい意欲がまして,家が汚れ,和歌は仙太郎に何を言われるかビクビクしどうす。母に甲状腺癌が見つかり,ものを書かなくなり,仙太郎は旅に出ると中国へ旅発つ。恋愛知らずの恋愛小説家と蔑まれながらも書き続けると,仕事は旅行記にまで広がり,大学の時におぼろに描いたフィールドワークも思い出す〜
 自叙伝のようでハラハラするが,フィクションなんでしょうね。彼女は横浜の出身で早稲田の一文を出ている1967年生まれ。新潮に連載した「空に梯子」から改題して,大幅に加筆・修正

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最終更新日 : 2014.06.26

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