2014/06/1
無意識で書いたって〜

「花のベッドでひるねして」
〜よしもと ばなな〜

『花のベッドでひるねして』:よしもと ばなな:2013年11月30日:\1200:毎日新聞社:県立M高校図書館
 父・隆明が死んでほとんど無意識で書いた
〜幹は拾われっ子だ。子宮癌で子が産めなくなった母が突然海岸に行き,若布にくるまれた私を拾ってきた。父は彫刻家。祖母はいなかったが,祖父はこの島のこの丘がイギリスのグランストベリーに似ていると,B&Bを開いた。祖父は引きの強い人間で,祖父と話したいがために来る客も多かった。叔父が亡くなり,祖父が亡くなり,客も少なくなったが,薄気味悪いのは裏の廃墟となったビルだった。幹の一家は白,祖父に恋心を抱いて振られたビルのおばあさん一家は黒,おじいさんが飛び降り自殺し,娘は失踪していて,おばあさんも亡くなった。その土地を買い求めて,ビルを取り壊し,住む為のドームを作ろうとしているのは,幹の1学年上の野村君だった。サンフランシスコで出版業を行い,成り行きで結婚した奥さんも亡くなり,30代後半で人生をリセットする為に生まれ故郷に戻るのだという。彼は幹の祖父に憧れていた。父母が乗った自動車が兎を轢きそうになり,ハンドル操作を誤り,母は足を骨折して入院した。兎は確かに居る。私の夢見は,怪我で入院したのに精神科の病棟に入れられることだった。野村君の夢見は,足首が切られ,それを拾って付けくれたのがぶっきらぼうは幹だというものだ。取り壊され,桜の樹の根元から足首を切断された人の白骨遺体と兎の白骨遺骸が見つかる。私と野村君の奥さんは私の夢の中で友達になり,私が捨てられた経緯を教えてくれた〜
 吉本隆明が書いたものって読んでいないのだが,ばななと書いたものは時々読む。失意の内に書いた小説。もっとも悲しい主人公が出てくる話だと後書きで書いているが・・・そうなの?

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最終更新日 : 2014.06.18

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