2013/11/13
何と申しますか〜

「夜の国のクーパー」
〜伊坂幸太郎〜

『夜の国のクーパー』:伊坂幸太郎(いさか こうたろう):2012年5月30日:\1600:東京創元社:県立M高校図書館
 謎解きの詳しすぎる部分とあっさりしている部分があって
〜妻の不貞で家に居辛い僕は,部屋に籠もっての株取引の趣味とは別の,舟を借りての釣りに出掛け,大風に巻き込まれて気が付くと,平らな場所で胸に乗った猫と話していた。猫はトムと言い,彼らの国と世界を二分する隣の鉄国の兵士が乗り込んできて,王の冠人を銃で殺害し,人々を家に閉じこめ,圧政を敷いているという。彼の国で伝説のクーパーの兵士は現れず,猫と会話できる鼠が現れたが,クーパーの兵士を助けた光る石を求めて,町の外に出てきたのだという。石はもういいいので,大勢の鉄国の兵士を追っ払うのを手伝えと言う。トムは一足先に壁の下を潜り町に戻ったが,片目の兵長は王の息子・酸人と弦の決闘を目論んでいた。決着が着いたが,片目の兵長の実の姿は,毎年3名の兵士を引率してクーパーを倒しに出掛けていた複眼隊長であった〜
 大江健三郎の「同時代ゲーム」が下敷きにあるらしいが,それを読んだことがないので,何とも言えない。トム君の国の片目の兵長の謎解きは執拗でウンザリしたが,僕がガリバーの世界に紛れ込んだ謎解きはあっさりしすぎ。仙台・公務員・地域振興課・妻の不貞にインターネット株取引は何か関連があるのだろうか。いままでの作風とちょっと違うかなぁとも思ったが,よく考えると死に神が出てくるんだから,ガリバーの世界が広がっていても不思議ではない

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最終更新日 : 2013.11.13

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