2013/11/13
何と申しますか〜

「月魚」
〜三浦しをん〜

『月魚』:三浦しをん(みうら):2004年5月25日:\514:角川書店:県立M高校図書館
 「げつぎょ」と読ませる,古書業の裏側を描く,10年以上前の作品
〜瀬名垣太一は同業の老舗「無窮堂」を度々訪ね,若き店主太田真志喜につれなくされるが,お互いが必要としていることは承知している。今回は,M県から依頼があった旧家を訪問し,蔵書を買い取る商売に付き合わせる。ぼろぼろの軽トラで高速道路と山道を進むと,亡くなった80代の妻は30代,夫の子達が彼らの若さ故に難色を示し,町の古書店も呼んで競り合わせると,業界の掟破りを提案する。瀬名垣は承知し,演劇関係の雑誌や戯曲,文学書,郷土史をまとめて130万円と踏んだ。夕方やってきて町の古書店「黄塵庵」の店主は,無窮堂から姿を消した真貴志の父だった。十数年振りに再会した父は,瀬名垣をせどり屋と呼んで,敵意をむき出している。そもそも,無窮堂の初代と二代目が捨てる本として仕分けした山から太一は稀覯本を見つけ出し,くれとせがみ,初代は見つけ出せなかったことを悔やみながら渡したのだが,父はせどり屋の小倅に敗れて失踪したのだった。瀬名垣の父は,恐縮して,業界から身を引き,馴れない道路工事などの肉体労働で身体を壊して死亡した。若い未亡人は無窮堂を選んだ。高校時代も無窮堂に出入りしていた太一は,盆休みに真貴志の高校に本を届け,宿直の国語教師が真貴志をモデルに小説を書いていることを知り,プールを開放させ,夜は花火を学校から見物する手助けを強要した。本を愛する二人は,古書店から盗んだ本を他の古書店に売る男を見つけ,因果を含ませて解放したが,古書店には回状が送られる〜
 お前は出久根かって感じで,これじゃあ売れないなぁと最初の長編を読んで思い,若き日の想い出を語って,これこれと思い,文庫のための書き下ろしは印象も残らない

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最終更新日 : 2013.11.14

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