2013/09/18
3冊に分かれているんだ〜

「新世界より 上」
〜貴志祐介〜

『新世界より 上』:貴志祐介(きし ゆうすけ):2011年1月14日:\724:講談社:県立M高校図書館
 あの「悪の教典」の作者。似たような内容かなと思っていたら,和風SFファンタジー。ハリーポッターの世界のような魔法ならぬ呪力の世界,不思議な生き物がぞろぞろ出てくる百年後の日本
〜渡辺早季は市長の父と司書の母と共に神栖66町に住んでいる。この町の人口は3千人,周囲は50kmで八丁標(しめ)が張り巡らせているから安心だが,その外は危険な生物がおり,悪鬼や業鬼には気を付けなければならない。和貴園に6才になると入学したが,卒業して全人学級に入るのは,徴が来てからだ。早季は仲間の秋月真理亜や覚,瞬などが卒業して取り残されたが,ある夜家中が振動して,徴が現れた。結界の外の寺で無愼上人により一度呪力は取り上げられ,真言(マントラ)と共に授けられた。学校では呪力を磨くことが求められるが,班で川を遡るキャンプでは,他校出身の守と5人で,警告を無視して,筑波山に登っていった。そこで見掛けたのはミノシロモドキ,何とか捕まえようと,トラバサミを使うと捕らえることが出来たが,ミノシロに擬態しているのは,国立図書館のアーカイブで,脅すと本に載っていることは何でも答えてくれる。この世界の成り立ちについて聞くほど,学校で習ったのは違って驚きの連続である。更に聞こうとすると僧形の離塵師が現れて,ミノシロモドキは白い炎に焼かれ,5人の子どもたちの呪力も封印されてしまった。町へ連行する途中,体調の優れない師は外来系のバケネズミの矢に当たって落命し,呪力のないまま,バケネズミに追われることになる。散って追っ手を振り切ろうとしたが,早季と覚は従順なハゲネズミのコロニーに連れて行かれ,外来種との戦いで神として参戦せざるを得なくなる。土蜘蛛は塩屋虻に毒ガスで攻め掛け,巣の中で死にかけるが,早季は意識が朦朧としてきた覚の耳元で思い出した覚の真言を唱え,覚の呪力と加勢に来た大雀蜂の力で土蜘蛛を掃討する〜
 SFの作家だったんだね。世界観に馴染むまでは読み進められない。虫や動物・植物の名はカタカナで書くの一般化しているが,漢字でふりがなを振ってくれるのが嬉しい。架空のものまでね

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最終更新日 : 2013.09.19

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