2013/08/12
新機軸だが〜

「神様が殺してくれる」
〜森博嗣〜

『神様が殺してくれる』:森博嗣(もり ひろし):2013年6月25日:\1700:幻冬舎:県立M高校図書館
 なぜフランス人でなければならないかはよく解った
〜大学で修理論文を書いている僕レナルド・アンペールの寮の部屋に,美形のレオン・シャレットという4歳下の美形の下級生が入ってきた。あまり会話を交わすことなく半年を過ごしたが,その美しさに魅了されてはいけないという歯止めが利いていた。超美貌の女性と間違われるに違いない。婚約者のミシェルには写真を見せたが,インターポールの事務職に就いて,ミシェルとは籍は入れないが結婚した。ミシェルはアスリートとしての道を諦め,女性向けのスポーツ用品を扱う店を3店舗経営している。レオンがパリで有名女優が殺害された現場で縛られて発見され,僕の名前を神だと言い,神が殺してくれたと証言している。リールの刑事がそれを教えてくれて,ベルギーで彼の養父がモーテルで首を絞められて殺されているのだと新しくて古い話を語っている。暫くすると,ミラノで有名なピアニストが絞殺死体として発見された場にもレオンはいたが,手を縛られ,気絶していた。彼の母はダンサで,精神病院に入っているが,彼自身もルネという精神科医に掛かっている。マフィアとの関係もあるが,今度はドイツのフランクフルトで,彼を女性モデルとして使った写真家が絞殺死体として発見されたが,犯行時間は僕自身がレオンに呼び出され薬で眠らせていたが,犯行時刻には僕と一緒にいた。僕が無意識の内に殺人を重ねているという可能性もない。暫くすると,レオンの死亡診断書がパリの精神科医によって書かれたが,それが偽装であるのは,死んだはずのレオンは僕に会いに来て,別れを告げているからだ。ルネという医者が姿を消したので捜すと,台湾にレオンと一緒にいるらしい。休暇で台湾に渡ると,ルネはいたが,レオンに残された体液を僕に渡して,ルネは日本に移った。ミシェルが日本にいるので,東京で落ち合うが,ルネは地下鉄の中で,至近距離から射殺されてしまった。事情を説明し,レオンに出てくるように呼び掛ける為に,記者会見に同席し,教会の牧師から,レオンが会いたいと言っていると連絡を受けた。レオンは体調を崩し,病院に移ったが,日本の警察官に病院に入るところを取り押さえられ,パトカーの中で銃声を聞いて,レオンの安否を確認するため,飛び出した〜
 確かに,ミシェルという名は男でも女でもいる。日本ではまだ尋常でない同性婚もフランスでは珍しくないらしい。男も女も相手にする娼夫もいるだろう。インターポールに勤めているから連絡役になったというのも解るねえ

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最終更新日 : 2013.08.12

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