2013/08/03
大胆な人々〜

「あとかた」
〜千早茜〜

『あとかた』:千早茜(ちはや あかね):2013年6月20日:\1400:新潮社:東部台文化会館
 連作
〜徹也と婚約している私だが,バーで知人と飲んでいた男と深い関係になった。会社を休んで関西に血天井を見に行って,もう二度と会わないと思った。その男は黒崎と言い,妻子と別居して副部長を勤めていたが,部下の木田は何故,会社の屋上に手形を残して飛び降りたのか解らない。同僚に似ていると言われ,そうかも知れないと思ってしまうのだ。木田の妻・明美はアルバイトをしていると嘘をついて,若いイナダのアパートで関係を続けている。ある日,起きろと言われて,飛び起きて部屋を出され,指輪を外した左の薬指にマジックで指輪の線を書かれて廊下で大泣きしてしまった。イナダの隣の部屋に居候している藤森は,中学2年の時に付き合った男から背中にHとMのイニシャルをナイフで書かれ,傷を残している。高校の同級の松本の部屋に転がり込んだのは,オッサンが飛び降り自殺をしたからだ。フィドルを演奏する千影さんに料理を習いながら,男を連れ込んでも嫉妬しない松本はどういう人間なのだろうと思う。松本は友達のいない藤森を同類だと思っていた。父親が首になるかと思って,アルバイトをしながら国立大学の法学部に入り,自分を変えたくてバンドを始めた。藤森がスーツケースを持ち帰ってしまった時には,部屋に戻りたくなくて,友達の部屋に泊まったが,翌朝帰ると,戻っていた。夏休みが終わるまでは一緒に生活したくて,夕飯にハンバーグを注文した。千影はNGOで災害地を飛び回っている医者の岸田を恋人と呼ぶが,寂しい。藤森が松本と行った祭で手に入れた金魚を貰ったが,どうしたら良いか解らず,深夜営業している熱帯魚屋で,ポンプ付水槽を運んで貰ったが,ゲイの店員は,バイであり,相手によって変われる人間になりたいというのだ〜
 まあ色々な人がいるけど,普通なのかなぁ。松本と藤森は仲良くやって欲しいねえ

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最終更新日 : 2013.08.04

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