2013/07/12
流れは決まっているから〜

「狼と香辛料V」
〜支倉凍砂〜

『狼と香辛料V』:支倉凍砂(はせくら いすな):2006年10月25日:\590:アスキー・メディアワークス:県立M高校図書館
 今回のテーマは信用売り
〜異教徒の町クメルスンを冬訪れるのはロレンスにとっても初めてだ。北の年代記が残っていると予想してのことだ。リュベンハイゲンで仕入れた釘を売るために訪れた小麦商マルクはかつての行商仲間で幸運にも町商人となったので釘を捌く手づるは持っている。商会で紹介された錬金術師ディアンを訪問し,ホロの故郷ヨイツは既にないらしい。ホロは若い魚商アマーティーが祭を案内している。アマーティーはホロを遍歴の修道女として疑わず,銀貨千枚の負債のため,ロレンスと旅を続けなければならないという嘘を信じ切っている。同じ商業組合に属しているため,商館に行って,ロレンスを前に,翌日夕方までに銀貨千枚を用意したらホロの自由を約束しろと契約を迫る。自由になったホロに求婚するのだと宣言する。請けざるを得ないロレンスはアマーティーの金策を妨害する以外に,ホロと旅を続ける望みはない。祭で浮かれて黄鉄鉱の根が数十倍に上がっている。それに賭けているアマーティーの裏をかくには暴落を誘うしかない。思案している内にディアンからの手紙を読んだホロは故郷が既にないことを知って愕然とし,それを隠したロレンスにも不審の目を向けてくる。銀貨500枚分の黄鉄鉱の信用売りをアマーティーに申し出,彼も商人として請けざるを得ない。金の目処がついたが,何処から黄鉄鉱を入手するかが問題だ。マルクは町商人として副業にならない取引はできないと断られる。残るは錬金術師。ディアンが窓口だと言う。意を決してディアンを訪ね,積み荷を降ろしたくないというロレンスの申し出に,既に予約をしていった者の注文を断って融通しようと言う。翌朝半金を手に入れたが,黄鉄鉱はどんどん値上がりし,通常の80倍だ。ディアンからの連絡はなく,マルクが手配した黄鉄鉱を売りに出しても値上がりは止まらない。その横で大量に売りに出したのはホロだった〜
 売れ筋のシリーズを手放すわけはないから,どこかでロレンスとホロは和解するはずで,わくわく感は薄い。信用売買は面白そうだが,資金力が余裕を生んで勝ちを呼び込むのだろう。小金持ちはやるべきでないな

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最終更新日 : 2013.07.13

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