2013/03/31
この表紙,実は帯というか,腰巻きというか〜

「氷菓」
〜米澤穂信〜

『氷菓』:米澤穂信(よねざわ ほのぶ):2001年11月1日:\457:角川書店:県立M高校図書館
 帯(というより腰巻きという方がしっくりくるが)の高さが本の背丈と一緒というのは驚いた
〜僕ホータローは灰色の高校生活を送っているが,里志は手芸部や総務委員会で薔薇色の生活を送っている。5歳上の姉から伝統ある神山高校古典部の灯を消さない様,インドから指令が届いた。圧倒的な力の前にやむなく入部届を出して,部室である地学講義室に行くと,先客があり,千反田えるだと名乗る。豪農の一家のお嬢さん。未施錠の教室が数分の内に施錠されていた謎は,階下の物音を推理して判明した。文化祭に向けて文集を作らねばならぬと千反田は云うが,バックナンバーを捜しに図書室に赴くと,天敵とも云うべき伊原が,50年誌が金曜の昼に借り出され,放課後に返却される謎を解けといわれる。謎解きに成功した僕に千反田は,伯父の関谷純の秘密を解き明かす様に求めてきた。折しもイスタンブールから届いた姉の手紙で,鍵の掛かっていない金庫にバックナンバーはあるという。壁新聞部の部室代わりに使われている生物準備室から壁新聞部長の手で届けられた文集名は「氷菓」,ただし創刊号はなく,二号には,関谷純が,その英雄的行動で学校を去ったことが記されていた。平日5日間に開催されていた文化祭を校長の意志により週末2日間に短縮されそうになり,横暴に反対する生徒達が授業ボイコットに乗り出し,キャンプファイヤーで気勢を揚げようとして飛び火した格技場を倒壊させた責任を,生徒側代表である関谷純に被せたというものだった〜
 こんな難しい言葉を駆使して間違えない高校生は見たことない。いくら背伸びしたって無茶。作者自身が好きだったのかも知れないけど,無理ってもんだ。11年で33「版」って何だろう。「刷」なら分かるけど。よっぽど校正が甘かったのかい。高校生に人気が出るかも知れない。もう完全にシリーズ化を意識しているもので,あざとい印象が強い。もうちょっと読んでやるつもりだが

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最終更新日 : 2013.03.31

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