2013/03/31
続きを見つけたら読もう〜

「愚者のエンドロール」
〜米澤穂信〜

『愚者のエンドロール』:米澤穂信(よねざわ ほのぶ):2002年8月1日:\533:角川書店:県立M高校図書館
 多重版の謎は解けない
〜えるの頼みでホータローを含む古典部他の3人のメンバーで,2年F組制作のミステリービデオを視聴することになった。女帝の異名を持つ入須は,脚本家が神経性の胃炎で続きが撮れないのだと云う。確かにビデオは廃村の廃墟となった劇場の上手袖で明らかに殺害されていたが,密室の謎も明かされないままだ。助監督の中城は,見栄えの良い奴を犯人にして涙ながらに告白するという結末で良いという。小道具班の羽場は,ザイルを用意しろと云われたから窓から侵入して窓から逃走したのだという。広報班の沢木口は,ミステリーといってもホラーものを考えていたのだという。どれも納得がいかないホータローは,登場人物は6人ではなく,ハンディーカムを持っていた7人目を犯人にする意図だったと説明し,入須も納得してビデオは完成した。しかし,古典部の他の3人は納得はしていない様子。推理を再開したホータローは,参考にしたホームズの話から,脚本家は死者の出ない話を考えていたのに,役者も小道具も暴走して大量の血糊と切り落とされた腕を用意してしまったので,先が書けなくなり,困った女帝が先輩であるホータローの姉とえるに相談し,ホータローを動かしたのだと知った〜
 そうだなあ・・・おねえちゃんは,7年前に失踪したえるの伯父,関谷純を追い掛けて,インドからヨーロッパに足跡を追い,見つけ出して帰国するんだろう。おねえちゃんは大学生なのか,バックパッカーの風太郎なのか。省エネ少年と豪農のお嬢さんは近づくのか?

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最終更新日 : 2013.03.31

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