2013/03/02
この人の何て言う本を読んだのだろう?〜

「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」
〜大沼紀子〜

『真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ』:大沼紀子(おおぬま のりこ):2011年6月5日:\620:ポプラ社:県立M高校図書館
 この表紙のイラストの希美の眼が嫌
〜希美は腹違いの姉の世話になれとアパートから姿を消した。世話をしてくれると返ってきた住所を訪ねると,パン屋で,イケメンでニコニコ顔の白いコックスーツを着た30代後半の男と,これも30代かと思われる黒いコックスーツの怖い顔のイケメン。母の云う姉は手紙を出して間もなく,風の強い日に空を眺めていて,煽られたトタン屋根が降ってきて即死したらしい。直後に始めたパン屋はブランジェリー・暮林。その2階の何もない倉庫に住むことになった。暮林は昼食のパンを持たせてくれるが,そんなものを高校に持っていったら,嫌がらせを受けるに違いない。転校していった小学校で何かと世話を焼いてくれる涼香を鬱陶しく感じていたら,中学・高校と嫌がらせと苛めを受けている。案の定,登校途中で捨てるのを忘れて持っていくと,絡んできて取っ組み合いの喧嘩となった。涼香の両親と暮林が話し合って,蟠りが少し解けた気がする。こだまは小学校3年生だが,家にいるなと織絵に云われると,夜でも町をうろつき回る。懐かしいパン屋を見つけて,織絵が好きなチョコのパンを貰っていこうとしたら,お姉ちゃんが追ってきて,織絵に万引きしたと折檻を受ける。宅配を始めた斑目はシナリオライターだが,当初はファンだと云ってくれた女につきまとい,ストーカーの認定をされ,望遠鏡でその女を見続けている。こだまが上がり込んで,覗き趣味がばれてからには,自分が変態だと告白した方がすっきりする。パン屋でそれを語ると柳弘基は恋するとはそうなのだと共感を持ってくれる。そんな斑目が助けを求め,希美が女性のマンションに着いて中に入ると,薬を飲み過ぎた女性の命を救うことになる。ソフィアは大学を出てからオカマ道に入り,30で店を持てたが,今はホームレスだ。飼い猫みたいな女も近くにいる。希美からチラシを受け取ってから店の常連になったが,こだまが家庭訪問を受けることになって,母親役を頼まれた。こともなく終わったが,大学のサークルの友に町で声を掛けられると逃げざるを得ない。写真を見たソフィアは一緒にいた女がこだまの母の織絵だと気が付いた。弘基は町工場界隈で育ったが,両親が職を失い,金の掛からない悪事は一通りこなしたが,保護司に紹介された家庭教師の美和子によって人生が変わった。彼女がパン屋修行のパリ行きにも後を追ったが,帰国後彼女が始めるパン屋を手伝うことになり,美和子が急死した後,単身赴任から帰国した陽介を支えることになった。不思議な縁だ。斑目が望遠鏡で織絵を見つけたと云ってきたが,こだまは施設にいれられそうだ。皆で追い返した後で織絵は帰ってきたが,こだまは施設に入った方が良いのだと云う。自分に似ているからというのが理由だ。こだまは父の所にいると書き置きをしていなくなった。父親は高層マンションの最上部に住む医師で,織絵が育てるとろくな事にはならないと引き取りを申し出るが,斑目が調べると夫婦に子どもがいないため,他の女が生んだ子を引き取ったが,引きこもりになってしまったと聞き,織絵の父親と同じ人種だと判断した皆は連れ戻し,こだまは万引きしたわけでなく,開店前に美和子から好きなだけパンを持っていって良いと云われていたことを織絵に伝えると,万引き癖がある織絵は安心するが,これからも皆で支えなければならないと考える〜
 軽いお話だが構成力はある。親に相手にされない子が多いって事だろうか。246号と首都高が「交差」する所って何処? 三軒茶屋? だって246の上に首都高3号線は走ってるんだよ。読み返してみたら「重なる」だった。世田谷辺りだね

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最終更新日 : 2013.03.02

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