2013/02/25
42巻目〜

「木槿ノ賦」
〜佐伯康英〜

『木槿ノ賦』:佐伯康英(さえき やすひで):2013年1月13日:\648:双葉社:茂原市立図書館
 三部作なの?
〜豊後関前藩の江戸屋敷を舞台にしたお家騒動は終息し,小梅村では正睦と照埜を交えた情愛溢れる生活が続く。藩主は養子とした俊次を伴って出府し,田沼一派の妨害を排除して将軍に拝謁が叶い,継嗣として正式に認められた。俊次は小梅村の尚武館道場に入門が許され,喜んで通うが,鈴木清兵衛の江戸起倒流による嫌がらせは続いている。その都度,配下の霧子や弥助,小田らが撃退しているが,陸路を帰る磐音の両親が襲撃されるのを予想し,鎌倉の切り通しの一つで,迎え撃ってこれを撃退した。正睦の思惑は藩主の正室の逃げ込んだ東慶寺を訪ねて,藩主の書を渡すことだった。武村家の嫡男・修太郎も道場に通うようになったが,さぼり癖がつき,下谷広小路で破落戸の仲間に加わっているらしく心配は広がる。田沼親子に系図を奪われた佐野は憤懣を持ち,道場へ磐音を訪ね,遺恨を晴らすといきり立つが,磐音に斬りかかって相手にならず,自重するように説得される。呼ばれて出掛けた吉原では,山形に嫁いだ奈緒の亭主が馬に蹴られ,商売が傾き懸けていると知らされ,妓楼の幼女を人質にした遊女の足抜け騒ぎを解決し,25両の謝礼を受けた。25両を持って,研ぎ師・百助を訪問すると,旧道場の床下の瓶から出てきた短刀の茎(なかご)には「三河国佐々木国為代々用命 家康」という言葉が葵の紋に添えられていた。その頃,稽古を終えて船で藩邸に帰る俊次が襲われ,供の慈助が槍で太腿を刺され,弥助・重次郎らが救援に駆けつけて,親玉の鬢に弥助の鉄菱が命中したが,霧子は短弓の矢を腿に受けていた。双方とも毒が塗布されており,意識不明に陥る。捕らえた起倒流の師範・池内大五郎を引っ立てて起倒流に抗議に行き,重富利二郎は客分の三田二郎左衛門をあっさりと打ち倒し,磐音は真剣で向かってくる鈴木清兵衛を木刀の突きで打ち倒した〜
 三部作という割にだらだら前半は流れていき,最後の10ページほどで怒濤の展開,しかも終わっていないし。田沼の権勢に陰りが見え始めて,この一連の三部作は終わりかぁ。これは42冊目

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最終更新日 : 2013.02.25

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