2013/02/23
第V部〜

「ソロモンの偽証第V部法廷」
〜宮部みゆき〜

『ソロモンの偽証第V部法廷』:宮部みゆき(みやべ):2012年10月10日:\1800:新潮社:県立M高校図書館
 読み終わったー
〜8/15開廷日:井上判事の中学生とは思えない態度の挨拶。午前は楠山教諭と野田健一と津崎元校長と葬式帰りに大出とコンビニで会った土橋雪子の証人,午後は卓也の父・柏木則之とHBS記者の茂木悦男と柏木宏之の証言。二日目:城東署の佐々木礼子刑事と井口充と美術の丹野教諭と元HBSアルバイトの小玉由利の証言。3日目:非公開にした教室で三宅樹理と橋田祐太郎の証言。終わってから森内教諭に嫉妬して怪我を負わせた隣人の垣内美奈絵が出頭前に証言台に立つ。4日目:午前は大出らの強盗致傷の被害者である増井望と花火師の国選弁護人である今野弁護士の証言。午後は被告人である大出俊次の証言。終了後,小林電気店の小林店主から公衆電話を使っていたのが弁護人・神原和彦だと藤野涼子は聞いて意外にも腑に落ちる。5日目:終日休廷し,それぞれの時間を過ごす。20日最終6日目:予定外で,柏木や神原が通っていた塾の経営者である滝沢卓と小林店主の証言。そして最後の証人である神原和彦は,電話は柏木から,思い出の地を辿って電話を掛けて心境を確認するゲームの後で,真夜中の中学校の屋上に呼び出され,きちんと話をしなければ明日以降は会うことはないと脅され,付き合いきれないと帰ったことを後悔していると証言する。簡単な検事側の最終論告と弁護側の最終弁論で結審。直後に三宅樹理は立ち上がって発言を求め,再主尋問を行い,目撃したのは自分一人で,心配した松子が目の前でダンプに撥ねられて死んだことを深く後悔していると告白する。陪審員による評議の結果,被告は無罪。強いて云うなら,柏木卓也が未必の故意によって柏木卓也を殺害したと事実認定を告げる。いつの間にか,裁判で裁かれているのは柏木卓也になっていて,三宅樹理も神原和彦も自分を責めていた。二十年後,国語の教員になった野田健一は母校に戻り,現校長に「あの裁判が終わってから,僕ら−−友達になりました」と語る〜
 「ソロモン」は賢者の意味かな? 立派な中学生で,20年後には3人の法律家と警察官と格闘家と将棋指しがいそうだね。考えすぎで嫌われて,人騒がせで嫌な奴はいるよね。この第V部,意外な展開はなかったね。伏線はあったが,隠し玉の人物を証人として登場させるのが宮部さんの手だったね

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最終更新日 : 2013.02.23

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