2012/10/31
〜報道写真〜
「ピュリツァー賞受賞写真全記録」
〜ハル・ビュエル〜
『ピュリツァー賞受賞写真全記録』:ハル・ビュエル:河野純治(こうの じゅんじ)訳:2011年12月19日:\3800:日経ナショナルジオグラフィック社:県立M高校図書館 |
アメリカの新聞王ジョゼフ・ピュリツァーの遺言で1917年に設立され,報道写真部門は1942年から |
〜大型カメラ(4×5インチのフィルムをホルダーに入れるカメラからスピード・グラフィックへ)で撮られたシカゴの労働争議はスト破りをピケ隊が混紡で殴る掛ける写真が最初の受賞。日本の戦争を捉え,硫黄島に翻る星条旗は超有名。1960年代カメラは35mmに小型化されベトナム戦争と公民権運動を写し,オズワルド殺害や爆撃から逃れる沢田教一のベトナム,サイゴンの処刑,ナパーム弾から逃げる少女は有名。1980年代写真がカラーになりデジタル化され,南アフリカのハゲワシと少女は秀逸。21世紀デジタル時代〜 |
1950年代までアメリカにおける黒人の地位は低く,不当な差別の下に置かれていた。世界各地で紛争があり,多くの犠牲者を生み,災害が人を襲う。この賞は幅が広いのだが,何と言っても写真だなあ。自分の生きてきた時代を振り返って見せてくれるが,衝撃的な写真で受賞した人は重い荷を担がされたような感覚を持つようだ。自殺しちゃった人もいるようだし。これは受賞者がどのように受賞作を撮ったかを物語っているのだが,カメラよりもペンの方が上って云うのをビュエルさんも意識しているようで,凝った書き方をしている |
最終更新日 : 2012.10.31
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