2012/10/ 24
〜この絵の方が合っている〜

「いとみち二の糸」
〜越谷オサム〜

『いとみち二の糸』:越谷オサム(こしがや):2012年9月20日:新潮社:\1300:県立M高校図書館
 おっ,弘前に二号店かぁ
〜高校2年になったイトが昇降口でぶつかった真新しい学ランの巨漢一年生を廃部となった相撲部の土俵に連れて行ったが,巨漢後輩はなぜだかホッとしている。仲良し4人組はサナエの発案で写真同好会を発足させたが,顧問は転入してきた教師に頼むしかない。青森から転勤してきた英語教師はイトのバイト先の常連の山本だった。張り紙を見て見学に来たのは男子で巨漢,鯉太郎であった。バイト先では,自称23歳の子持ちメイドの幸子に冷たくされ,21歳の漫画家志望の智美もよそよそしい。バイト代でカメラを買ったイトは,カメラを持たない友達二人に2万円を貸して持たせたいのだが,サナエにきつく止められ,親友とも会話ができない状態だ。連休のため連勤になる日に,幸子の家に泊めて貰うことにしたが,開店前の店で30歳の店長と28歳の幸子がキスをしているのを目撃し,衝撃を受ける。アパートに帰ろうとすると,怪しげな男が待ち伏せして,二人きりで帰ったアパートで幸子の娘の樹理杏が自分の名を嫌っているのを知って,外国人の様な名なら由来を山本が知っていると電話で聞き出し,「若々しい」を意味するラテン語だと教え,小学校4年の女の子の機嫌は直ったが,怪しげな男の素性は分からない。サナエと口を利かないまま,参加した奥入瀬渓谷への遠征で,サナエの手からデータカードを受け取ろうとして川の中に取り落としたイトは,川に入って拾うが,自分で抜け出せなくなって手を貸したサナエまで引き込んで,流される。岩か熊かと思ってすがりついたのは,先回りした鯉太郎であった。カードを見ていたサナエは三内丸山で会ったメイド珈琲店の常連が目の前の山本で会ったことに気付き,口止めとして開校記念日にメイド喫茶で奢らせる。平日の店に客だと言い張って幸子に金をせびる怪しい男は元夫だった。30万を拒否し続ける幸子に苛立った元夫は幸子の秘密を喚き散らし,止めに入った店長まで突き倒す。おろおろするイトに加勢したのは相撲得意の鯉太郎。彼は店長の従弟だったと判明した。新人応募マンガの大賞を受賞した智美は東京に出るというし,幸子が抜けたら店は立ち行かなくなる。智美は後釜を用意しているが,客の同意も得て,幸子が店を続けることを承諾させた。平日なのも構わないゲリラコンサートは歌う楽しさをイトに教える。仲が公認となった店長と幸子は,智美が東京へ出掛ける日に,親族・常連を招いて自らの店で披露宴を開催する。懲役から帰ってきた元オーナーも交え,鯉太郎の母の盆踊り歌の伴奏を引き受け,あっという間に智美の出発時刻となるが,店長からは弘前に二号店を開くと聞き,先行きを考えながらバスで出発する智美を見送るが,鯉太郎への意識が変わってきたことも感じて恥ずかしい〜
 まあ,可愛い。新しいキャラの登場で,三味線弾きの津軽弁メイドの活躍は少なくとも,もう一冊は読めそうだ

10月の記録にジャンプ

読書記録の目次に戻る

最終更新日 : 2012.10.24

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送