2012/08/28
テンポは良いが〜

「ちょんまげ,ちょうだい」
〜高橋由太〜

『ちょんまげ、ちょうだい』:高橋由太(たかはし ゆた):2011年11月25日:\514:角川書店:東部台文化会館
 ぽんぽこ もののけ江戸語りの1
〜小次郎は神田の貧乏長屋で美少女と暮らす浪人で,いつも腹を空かせているが,口入屋に行くと焼むすびを食べさせて貰えるが,厄介な仕事も引き受けざるを得ない。今回は女装しての後妻打ち(うわなりうち)を迎え撃つ。現場に出向くと,既に男装の女剣士・弥生がいて,押し掛けてきたごろつきを貧乏坊主形の善達が追っ払っていた。柳生十兵衛の跡をとった弟・宗冬から家宝とも言える大太刀が盗まれ,柳生の剣士達が髷だけを落とされる「ちょんまげ,ちょうだい」が出没している。「ちょんまげ,ちょうだい」は小次郎の祖父・相馬二郎三郎の異名だった。どこにも忍び込み,変装で影武者の使命を果たす手練れだったが,平和な世が実現して出番はなくなっていたが,半妖である狸娘のぽんぽこは三代に亘って相馬家に寄り添っている。疑惑を持たれたのは当然,小次郎だが,憶えはなく,柳生由来の武士の警護に出向いて,弥生と一緒にいると,丁髷狩りは出て来ない。弥生の姓,丸橋と宝蔵院流の体術を見て,由井正雪の乱で処刑された丸橋忠弥の娘で,幕府に意趣を含んでいる可能性はある。疑いが濃厚になる中,善達に導かれた破れ寺には,叔父に家督を奪われた十兵衛の息子・廉也は,柳生が忌み嫌う相馬の名を騙って宗冬に一矢報いたいのだが,病を得ていること,他人に迷惑を及ぼさないよう奉行所に自首すると云う。ぽんぽこは廉也を救う方法を小次郎に求める〜
 テンポは悪くないのだけど,〆が妖術では納得できない

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最終更新日 : 2012.08.29

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