2012/07/21
結構,苦しい〜

「ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)」
〜マイケル・サンデル〜

『ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)』:マイケル・サンデル:NHK制作チーム・小林正弥(こばやし まさや)杉田晶子(すぎた あきこ)訳:2011年3月20日:\1400:早川書房:県立M高校図書館
 9版の発行日にしよう
〜7嘘をつかない教訓−8能力主義に正義はない?−9入学資格を議論する−10アリストテレスは死んでいない−11愛国心と正義 どっちが大切?−12善き生を追求する〜
 コミュニタリアニズムの代表論者で,ロールズの批判的後継者って事だろうか。尤も,ロールズなんて私は学んでいないので,よく理解できないけど。7ではカント哲学を「殺人犯が家に来たらどうする?」という問いで考え,ロールズの『無知のベール』から『妥当な契約』とは何かを考え,リベラリズムの考え方を明らかにする。8ではハーバードの学生の大半が第一子であることを手掛かりに,格差を認めつつも最も恵まれない人々にも便益があるような不平等を正義とするロールズの格差原理を示す。9ではアファーマティブ・アクションにより入学を拒否された女子学生の問題から疑問が投げかけられ,「最高のフルートは誰のものか?」という問いでアリストテレスの目的論がまだ有効であることを説く。10ではPGAの試合にカートを使用するのは目的論から見て認められたことから,近代の政治哲学者が「権利≒正義」と考えてきた影響があることを示しつつ,アリストテレスが奴隷制を擁護していた点から目的論の普遍性に疑問を投げかける。11ではコミュニタリアニズムの思想を紹介し,マッキンタイアの物語的人生観・倫理的精神的要素と共同性の要素を説明。12で同性結婚の是非について特定のコミュニティを超えた善の追求,「善ありし正義」を考察しつつ,解答を日々の生活の中で求める重要性を説く。まあ,結論は出ないって事で,考えることが大事なんです。千葉大法経学部の小林正弥教授の解説がないと袋小路に迷い込む本だった

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最終更新日 : 2012.07.21

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