2012/06/13
面白い視点だが〜

「パスタでたどるイタリア史」
〜池上俊一〜

『パスタでたどるイタリア史』:池上俊一(いけがみ しゅんいち):2011年11月18日:\980:岩波書店:県立M高校図書館
 岩波ジュニア新書699
〜古代メソポタミアで栽培され始めた小麦は,ギリシャやローマでは粉にされてパンの材料になるとともに,練り粉をラザーニャのようにして食べることも始まった。中世では初期に小麦文化が衰退し,雑穀や野菜・豆類のミネストラが農民の日常食になる。水との結合の食品が登場したのは11〜12世紀で,乾燥パスタがシチリアで,生パスタが北方イタリアで作られ始めた。小麦が機長だったので普及しなかったが,徐々に増産され,新大陸から南瓜・トウモロコシ・ジャガイモ・香辛料などが導入され,トマトソースが創造されて17世紀に野菜食いからパスタ食いへと市民が変貌したが,近代の経済危機や貧困化でパスタ消費は減り,1861年の政治的統一は食・料理の国家統一を担う要素にパスタはなった。20世紀前半,パスタは国家の発展を阻害するというキャンペーンもあったが,消えることはなかった〜
 面白い視点だが,タイトルが気を持たせすぎ。内容はしっかりしているだけに残念。庶民は雑穀,ブルジョワは肉という時代が長かった。最近はマンマの味が失われてきたかも

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最終更新日 : 2012.06.14

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