2012/06/09
本屋大賞ノミネート〜

「ピエタ」
〜大島真寿美〜

『ピエタ』:大島真寿美(おおしま ますみ):2011年2月18日:\1500:ポプラ社:県立M高校図書館
 ヴィヴァルディの謎
〜ヴィヴァルディが旅先のウィーンで亡くなったとヴェネツィアの慈善院ピエタに伝わり,<合奏合唱の娘たち副長>のアンナ・マリーアと共に事務方を任されているエミーリアは深い悲しみに陥る。捨て子を世話するピエタは公演活動でも資金を得ているが,永遠にヴィヴァルディ先生との縁が切れてしまい,更に心配だ。貴族の娘でありながら合奏に加わり嫁入り時にたくさんの楽器を寄付したヴェロニカは夫が死んで実家に戻り,先生の死を悲しみ,エミーリアを屋敷に呼んだが,自分のために先生が書いたパート譜を見つけてくれれば,大きな寄付をする用意があると申し出,あなたが兄嫁になっていたら人生が変わっていたと嘆く。妹たちに訪ねてみても譜面はなく,先生のお気に入りの歌い手ジロー嬢も知らない。コルティジャーナのクラウディアなら何か知っているかも知れないと尋ねてみると,彼女はエミーリアの事も承知していたが,譜面については覚えがないという。先生の妹たちから譜面を買い漁ったものがいるとヴェロニカに報告すると,それは兄嫁が手を回したものだと決めつけ,気に入らない兄嫁を詰るヴェロニカにクラウディアを紹介すると,エミーリアとの縁談が途絶え,嫁の持参金で持ち直した実家の実情や,先生の思い出で話に華が咲く。数年後,見知らぬ男性の訪問を受けたエミーリアは,クラウディアが死の床に就いていると知らされ,痛みに苦しむクラウディアの為に薬屋に嫁いだジーナを頼ると,先生を承知していて,薬は自分が都合するとの申し出を受けるが,薬は高価なアヘンであり,資金はヴェロニカに頼るしかない。ヴェロニカは窮地のクラウディアを屋敷に引き取り,アヘンの効果で起きあがれるようになり,ゴンドラの漕ぎ手のロドヴィーゴの歌もアントニオが教えたもので,是非聞きたいと窓の下に訴える。自分を葬る際にはロドヴィーゴのゴンドラで運ばれ,歌を歌わせるようにエミリーナに約束させた翌日,クラウディアは亡くなった。質素なミサを挙げ,先を進むゴンドラから聞こえてくる歌を聴いたヴェロニカは自分が譜面の後ろに書いた詩であることに気が付いた。譜面は老いたゴンドリエーレの下にあったのだ〜
 よく調べましたねえ〜。ちょっとしたミステリーだし

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最終更新日 : 2012.06.09

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