2012/06/02
新シリーズ〜

「ブラッド・スクーパ -The Blood Scooper」
〜森博嗣〜

『ブラッド・スクーパ -The Blood Scooper』:森博嗣(もり ひろし):2012年4月25日:\1800:中央公論新社:県立M高校図書館
 年に一冊なのか!
〜ゼンは道を歩いている内に雨に降られ,小屋で休んでいると鳥の夢を見た。人の気配で目が覚めると,侍二人が言い争いをしている。若い侍は今にも剣を抜きそうだが,年配の侍は金を渡して村から出て行くことを懇願した。年配の侍・クズハラは自分の仕事を助けないかと誘い,気が向いたら道場を訪ねるように言い残して去る。宿屋でうどんを食し,弟子が一人いるきりで,先程の若い侍が言いがかりを付けてくる。道場で見た弓を自分で作ってみたくなり,竹藪に入って竹を伐ると,庄屋の娘ハヤに引き留められ,離れでもてなしを受け,竹の石の話を聞いて,一晩を過ごすが,明け方気配を見せない人物にはやく立ち去るように忠告される。家宝である竹の石を伐りだしたのが師のカシュウであると聞き,それを狙う盗賊が庄屋宅を狙っていると聞いたゼンは,ハヤの身を守るために加勢する決心をする。縁談を持ち込んだ都の叔父に手紙を送るハヤを宿屋へ送る際に,姿を見せた侍キダとは立ち合わざるを得なくなり,後ろに控えた二人に斬りつけ,平常心を失ったキダも討ち果たすことができた。カジハラは祭で人が出てくる晩が危ないと云い,警戒するが,翌晩の雨をついて賊が東の塀をよじ登って敷地内に侵入した。数人に斬りつけたが,屋敷内に侵入した賊を追うが,主シシドと女は既に息がなく,竹の石も奪われていた。無用の闘いを避けようとするバサカの日本の太刀の筋を読み,剣を打ち合わせることなく倒したゼンは,闘いの最中に聞いたパンという鉄砲にクズハラと弟子が倒されたことを知る。14人を討ち倒したにも拘わらず,宝は見つからず,賊が残した馬に乗ると,賊の根拠地に連れて行かれた。そこには意外なことにクズハラが鉄砲を構える商人風の男と待ち構えていた。必死の筋を読んだゼンは,商人がシシドの弟であることを知り,竹の石を持ち帰るが,クズハラの剣はゼンの肩に傷を負わせていた。屋敷に帰ると,ハヤは全てを承知しており,竹から石を取り出す方法をゼンは教授する〜
 年に一冊かぁ・・・。ゼンがどう成長していくか楽しみだが

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最終更新日 : 2012.06.02

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