2012/06/01
第6弾〜

「鋼の魂」
〜仁木英之〜

『鋼の魂』:仁木英之(にき ひでゆき):2012年4月20日:\1500:新潮社:県立M高校図書館
 年一回の刊行,但し100円アップ
〜ラクシアからチベットの医術に惹かれた一行はラサを目指すが,ジ海で南詔が行っている征服活動は目を覆うばかり,程海で釣りをしゃれ込むという僕僕先生と王弁は,馬銀槍という土地の顔役を湖に放り投げるが,不思議な雰囲気の漂う宋格之という者に,親を失った子供達が作った村に案内され,チベット僧で医者のドルマと再会する。ドルマはチベットの王位継承者であったが,雲南で治療にあたっていて,程海に毒を投げ入れた犯人と疑われていた。宋格之は劉欣の所属していた帝の暗殺・間諜集団である胡蝶で捜宝人として育てられた者で,成都の西の城で呉倫が持っている小箱に目を付け,回天鋤で倒したが,その娘につきまとわれ,南詔に親を殺された子供らを庇う呉紫蘭を救って村を作り,子供らを休みなく働かせているのだった。程海で僕僕先生は雨蛙を釣り上げるが,それは月の神・常蛾の付き人であるが毒を飲んで小さくなってしまったという。先生の丸薬を飲んで湖の底を進むとあっけなく女神は発見された。ドルマへの疑いは解けたが,嫌疑を掛けさせていたのは胡蝶の手の者であり,チベットに接近しないようにという唐の戦略の表れだった。宝が程海に沈んでいるとい聞いた開元皇帝は,南詔を動かして,神仙たちに鋼人という神を引き上げさせようと軍を催す姿勢を見せた。南詔やチベット・唐も兵を出すとなると大混乱になると王弁は,馬銀槍を説得し,僕僕先生と王弁,劉欣と蒼芽香と吉良の二組が湖の底を探索する。地上では南詔の軍が近付き,宋格之や馬銀槍が奮戦するが多勢に無勢。湖の底から蒼芽香の母を求める歌が呼び起こした首のない鋼の甲冑像に宋格之は取り込まれ,南詔を撃退した〜
 僕僕先生の第6弾。唐の開元皇帝・李隆基が出てきて,その支配を雲南にも広げようとする生臭さがある。次はチベットか?来年のお楽しみ・・・何せ書き下ろしだから

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最終更新日 : 2012.06.01

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