2012/05/04
男って大変ねえ〜

「史記 武帝紀<七>」
〜北方謙三〜

『史記 武帝紀<七>』:北方謙三(きたかた けんぞう):2012年3月18日:\1600:角川春樹事務所:茂原市立図書館
 完結
〜巫蠱の乱で皇太子・劉拠が自死し,跡継ぎがいなくなった漢の異なり,単于・狐鹿姑を頭屠が軍事面で支えている匈奴は李陵の力もあって安定している。在位50年を超えた劉徹は李広利と孫広を使って北へ侵攻するが,孫広を誘き出して討ち果たし,李広利を押し包んで降伏に追い込んだ。立ち直れないほどの軍事的敗北を,劉徹は話題にせず,戻太子の死にも言及しないのを霍光は訝しんでいるが,桑弘羊や司馬遷は落ち着いたものだ。暫く戦がないと李陵は蘇武を訪ね,人が生き抜くのが困難な冬を過ごす。敗戦から1年,上機嫌で皇后を伴って離宮を訪れた劉徹は突然,皇后に死を命じ,都に帰って後継問題に口出しする臣下と敗戦の責任を取らない臣下を粛正する。霍光の立太子を求められた劉徹は末子の弗陵を指名し,補佐を桑弘羊と霍光に命じて没した。新帝の進講には太史公書が使われ,司馬遷は弟子とした孫信を伴って参内する日々に安らぎを憶える。匈奴も漢も和平を望んでいるが,歩み寄りは難しく,漢は匈奴に降った李陵の罪を赦すことを突破口としようとするが,賊滅された李陵には新しい家族と暮らしがあり戻りたくない。匈奴は俘囚となっていた蘇武を突破口とするため前面に押し出してきた〜
 北海ことバイカル湖の北での暮らしが大変だけど愉しそう。北方劇場の男って大変そうで疲れるわぁ。読み終わってホッとしたが,また新しい物語が紡がれると読みたくなるんだろう

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最終更新日 : 2012.05.04

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