2018/
〜6月に読んだ本〜

ビニール傘 ☆☆☆ ルビンの壺が割れた ☆☆☆☆ ホワイトラビット ☆☆☆ 「とにかく優位に立ちたい人」を軽くかわすコツ ☆
血か、死か、無か? ☆☆☆☆ 夜は短し歩けよ乙女 ☆☆☆ パーマネント神喜劇 ☆☆☆ 総員玉砕せよ! ☆☆☆☆☆
BUTTER ☆☆☆☆ RDG 氷の靴 ガラスの靴    

冊数が多いのは真面目に仕事をしていない証拠

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18/06/28
『RDG 氷の靴 ガラスの靴』:荻原規子(おぎわら のりこ):2017年12月21日:KADOKAWA:¥1500:県立CSRD高校図書館
 ちょっと時代遅れになったかなぁ
〜影絵芝居−相楽深行・中三の初夏−九月の転校生−相楽深行・中三の秋−相楽君は忙しい−相楽深行・高一の秋−氷の靴 ガラスの靴−宗田真響・高一の冬−〜
 連発していた時の読者に買って貰おうという魂胆・今更って感じ

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18/06/27
『BUTTER』:柚木麻子(ゆずき あさこ):2017年4月20日:新潮社:¥1600:県立CSRD高校図書館
★★★★
 読んでいる内にこってりしすぎで、気分が悪くなる
〜町田里佳は神楽坂の出版社に勤め、週刊誌で扱うネタを追う。婚活殺人事件で控訴した梶井真奈子の手記を手に入れたいが、面会を受け入れても貰えない。映画の広報をしていて結婚後、田園都市線沿線に越した伶子は、料理好きならレシピを尋ねられたら応えずにはいられないはずだという。拘置所に被害男性が褒めていたという。図星。彼女に唆されるままバターを使う料理を食べていると、女子校時代から王子様と褒めそやされていた体型に変化が生じ、セックス後の深夜の塩バターラーメンを食べ、カジマナに殺されたと言われる男性たちは、カジマナに突き放される感覚で自死に追いやられたのだと思い始め、カジマナのファンになったのだと思い知らされる。危機感を抱いた伶子は里佳とカジマナの実家を訪ね、共犯者がいると確信し、梶井が最後に身を寄せた独身男性の家に転がり込む。手掛かりを得られず呆然とする伶子を救出し、客である吉井所有のマンションでリハビリした後、カジマナが通った料理教室に二人で潜り込み、急所を突いて、本音を聞き出すことに成功し、6回の連載を書いたが・・フリーライターと獄中結婚をしたカジマナの反撃が始まる〜
 表紙の絵もお腹を一杯にさせる要素。何故あんな女に引っ掛かるかなぁって感想を持つよね

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18/06/22
『総員玉砕せよ!』:水木しげる(みずき):1995年6月15日:講談社:¥690:県立CSRD高校図書館
★★★★★
 90%は史実
〜ニューアイルランド島のバイエンを死守する日本軍将兵は,物量に優れたアメリカ軍が上陸して水源地を奪われ劣勢になり,中隊長の意見を容れない支隊長は玉砕を命じる。しかし,生き延びた将兵はジョージ岬で再度の突撃を期すが,踏み切れず,ラバウルから始末のために参謀が来る〜
 妖怪漫画だけじゃないってこと!

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18/06/21
『パーマネント神喜劇』:万城目学(まきめ まなぶ):2017年6月20日:新潮社:¥1300:東部台文化会館
★★★
 垂れ幕のような腰巻き
〜縁結びの神として千年やってきて、ドキュメンタリーを書くためにやってきた神の前で、縁結びをみせてやる。システムエンジニアの「まぜ最初に」を取り除いたら、すべてが上手く進む。昇進、配置換えの話が合って、後任が勝手に神宝を持ち出して、当たり屋に七つ使ってしまった。競馬で当てて、進む道は。新任地で、縁結びでなく、芸能上達の夢を見せてやる。その先の男女には別れが待っているが…。地震で本殿が倒壊し、神木の登録を一つしかしていなかったために、隠れてしまったが、例の信金マンのライターが、前任地の神木のドングリを女の子に持たせて、神域に投げ込ませた。大神がやってきて避難指示が出ているのは、地震で全てをやり直させるためだが…〜
 神様の独り言と言霊を吹き込まれた人の右往左往。帯(腰巻き)をこんな風に使う手もあったか!ちゃんと装丁の一部になっているしね

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18/06/19
『夜は短し歩けよ乙女』:森見登美彦(もりみ とみひこ):2006年11月30日:角川書店:¥1500:東部台文化会館
★★★
 有頂天家族の原点かな?
〜僕は後輩の黒髪の乙女に一目惚れし、外堀を埋める作戦を継続。大学のクラブの先輩の結婚の内輪の祝いの会に呼ばれて、散会した後乙女を追ったが、夜の木屋町から先斗町界隈を歩いた。月面飛行というバーで鯉を養殖している東堂氏に出会い、胸を触ってきた東堂氏を追っ払った凜々しき女性・歯科衛生士の羽貫さんと天狗を自称する太鼓持ち樋口さんに出会い、僕は路地で李白氏にズボンと下着を盗まれていた。詭弁論部の面々に偽電気ブランを飲ませる李白氏の話を聞いて、乙女は先斗町に罷り出た叡山鉄道風の三階建て車両での飲み比べで勝利した。下鴨神社の馬場で行われる古本市、古本の神様がいたずらを仕掛ける。李白氏は,真夏の我慢大会で優勝者に望みの本を進呈すると言う。乙女が探している『ラ・タ・タ・タム−ちいさな機関車の不思議な物語−』を手に入れようと、僕も参戦し、勝ちを収めて、絵本は乙女の手に落ちるが、彼女は僕の奮戦を知らず、内田百闡S集を買う金を貸してくれた。文化祭、乙女が射的で緋鯉のぬいぐるみを手に入れた。ゲリラ演劇が演じられ、実行委員長は取り締まりに奔走する。羽貫さんと樋口氏、昨年出会った女性と再会するまでは同じパンツをはき続けるというパンツ番長はゲリラ劇が行われる場所で直前にコタツを囲んでいる。象のお尻を再現している女性は紀子さん。女優が実行委員会に拘束され代役を務めたのは黒髪の乙女、終幕は屋上に設置された偏屈城で偏屈王とプリンセス・ダルマが再開するのだ。乙女の痕跡を追いながら死にそうな目に遭いつつ、屋上に辿り着いた僕はパンツ番長から主役である偏屈王の役を奪う。ハッピー・エンド。京都に質の悪い風邪が蔓延している。蔓延させた元凶は、パンツ番長か、実行委員長か、いや李白氏であった。秘薬を手にした乙女は意を決して李白氏に秘薬を届ける〜
 下鴨神社・京都大学・叡山鉄道・・・京都の腐れ大学生の物語。主人公二人の名前ぐらい教えてくれれば良いのに、クラブの名も伏せているし、ま・ライフル射撃部なんだろうけどね、乙女が見事な腕を披露して、緋鯉のぬいぐるみを手に入れているから

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18/06/12
『血か、死か、無か?』:森博嗣(もり ひろし):2018年2月20日:講談社:¥720:茂原市立図書館
★★★★
 Wシリーズ第8冊
〜ヴォッシュ教授に呼ばれエジプトに赴き、ネガティブピラミッドで見たAIイマンはがっかりな姿。「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれ、反政府主義者に使われていたが、その会話が漏れてネットに流出した。漏らしたのは誰か。ケースには「血か、死か、無か?」と彫られていた。一方、蘇生に成功したナクチュの冷凍遺体が盗み出された。急遽帰国するが、イマンが盛んに情報交換していたAIが南極にあると連絡が来て、ヴォッシュと訪ねるとイマンと同じ小さなコンピュータが呼びを含めて144台。これがAIかと驚いていると、死んだはずのフランスの富豪・モレル氏も隠れていた。自己防衛のためにロボットを使い、二人の護衛であったキガタとペィシェスが乗っ取られた。アネバネらとデボラがアミラの援軍も得て、撃退した。盗まれた遺体からの連想で、メガツシュカやその夫・マイカ・ジュクが浮上した。フランスに帰国したモレルがエジプトに向かうという情報を得て、ハギリとウグイも飛ぶ〜
 最後にマガタ・シキ博士が登場し,息子であるロイディを取り戻したが,夫のモレルは妻を悪魔后と呼んで逃げ回った挙げ句,南極に隠れていた!

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18/06/07
『「とにかく優位に立ちたい人」を軽くかわすコツ』:石原加受子(いしはら かずこ):2017年9月12日:学研プラス:¥1400:県立CSRD高校図書館
 私には解りませんでした!!
〜人間関係の”勝ち負け”にこだわる脳幹タイプ・”優しさの押し売り”で優位に立つ感情脳タイプ・“否定”で相手を支配する左脳タイプ・要求しながら相手を支配する右脳タイプ〜
 生い立ちの中で支配されてきた方法を自分も採っている。攻撃に反撃を考えていては駄目。距離を置き,自分中心の感情を素直に伝えましょう! って全然解らない!! ふん!!

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18/06/05
『ホワイトラビット』:伊坂幸太郎(いさか こうたろう):2017年9月20日:新潮社:¥1400:県立CSRD高校図書館
★★★
 面白い視点で書いたね
〜何不自由なく育った稲葉が始めた人攫いベンチャーの仕入担当、新婚の兎田は、新妻を人質に捕られ、経理の女を唆して金をくすねたコンサルタント業の折尾を仙台で探す。駅で出会った時にGPS発信器を紙袋に放り込み、丘陵地の新興住宅街まで来たが、オリオン座に詳しいオリオオリオは捕まらず、妙な家に押し入り、立てこもり事件に発展する。そこの父親だと思っていたのは、空き巣で探偵も副業とする黒澤。テレビ局が事件を生放送で流す一方で、SIT課長の夏之目も、妻と愛娘を事故で失い、直接は関係ない占い師を射殺するという秘密を背負っていた…〜
 種明かしは一遍に!!!って、ぼろを出さないよう読者に考える暇を与えず。副題?のa nightは一晩の物語って意味? 単行本には珍しくあとがきがある

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18/06/02
『ルビンの壺が割れた』:宿野かほる(やどの かほる):2017年8月20日:新潮社:¥1000:県立CSRD高校図書館
★★★★
 かつて婚約関係にあった男女の30年を隔てた往復メール
〜大学の演劇部の部長・水谷一馬が新入部員の未帆子と恋仲になり,未帆子を公演の主役に抜擢して評判になり,スポンサーが見つかって劇団立ち上げ一歩手前まで行くが,演出補助が金を持ち逃げされてしまった。水谷は就職し,未帆子と婚約したが,未帆子が大学を卒業した後の5月の結婚式当日に,未帆子は失踪する。…三十年後,フェイスブックで未帆子を発見した水谷側からメールが届き始め,メールの交換で,両親が事故死して血のつながりのない叔父に引き取られ許嫁がいた生い立ちや,大学時代の思い出が語られる…〜
 知らぬは読者(わたし)のみ!ってのは卑怯じゃない?! 最後の「とっとと死にやがれ,変態野郎!」が本音だった

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18/06/01
『ビニール傘』:岸政彦(きし まさひこ):2017年1月30日:新潮社:¥1400:県立CSRD高校図書館
★★★
 社会学者が書いた短編2つ
〜「ビニール傘」和歌山の専門を出てミナミの美容室に入って最初に仕事を教えてくれた男の子と同棲を始め、先生の彼氏に誘われて食事に行った辺りから店に居づらくなり、キタ新地のガールズバーでバイトしていたが、仲良くなった同僚が「今から死ぬよ」とメッセージを残して本当に死んでしまった。和歌山に帰ろう。「背中の月」デザイン事務所に勤める妻・美希から昼頃「頭が痛い」とメッセージが入っていて帰宅していたら脳梗塞で死んでいた。環状線から見える廃屋で空想を広げ、1時間も前に着いてしまった職場で辞表を作って社長の机に置き、家に帰ってジャージに着替え、築40年のマンションに鍵を掛けてその鍵を郵便受けから中に落とし、大阪港に行く〜
 テーマは…何もない田舎から大阪に出て馴染めず田舎に戻る女、と大阪の片隅で妻と肩寄せ合って暮らしていた男が急病で妻をなくし、ていうもので、目新しくないが、書き方が新しい? いろんな人の視線で書いておいて、後で種明かし・という?

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18/06/
 
★★
 
〜〜
 

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最終更新日 : 2018.06.28

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