2018/3
〜3月に読んだ本〜

風と共にゆとりぬ ☆☆☆☆☆ 銀河鉄道の父 ☆☆☆☆ 図解生き物が見ている世界 ☆☆☆☆ 宮沢賢治の地学教室界 ☆☆
ブッダとシッタカブッダ1 ☆☆☆☆ 雀蜂 ☆☆ ブッダとシッタカブッダ2 ☆☆☆☆ ブッダとシッタカブッダ3 ☆☆☆
漫画 君たちはどう生きるか ☆☆☆☆ 愛のシッタカブッダ ☆☆ 学生時代にやらなくてもいい20のこと ☆☆☆☆ 教場0 ☆☆☆
ブタのいどころ ☆☆☆ 天才 ☆☆☆ ブタのみどころ ☆☆☆  

冊数が多いのは真面目に仕事をしていない証拠

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18/03/17
『ブタのみどころ』:小泉吉宏(こいずみ よしひろ):2011年4月22日:メディアファクトリー:¥950:千葉県立CSRD高校図書館
★★★
 浜松出,武蔵美卒
〜大いなる流れ(<生>という葉を川の下流へ送る)生をつなぐ(僕たちの身体の中には38億年というとてつもなく長い時間を繋いできた生命が入っている)ボクと他の誕生(エサがホカ)単細胞が集まる(区別しやすく)予測・思いこみを手に入れる(経験を記憶)分けるチカラ(根源的な悩みが)意識(意識の向け方でだいじなものとそうでないものを分ける)心(知情意)心と人工物(こうしたいと願う心が道具を生む・道具は心の表れである)満足感を探す心(満足を探すと幸せも見つかる)粒子と波(電子などの粒子は存在する傾向がある)世界がボクでボクが世界?()変化と永遠(ぼくたたちの全身の細胞は数ヶ月で新しいものに入れ替わる)ボクと自分(ボクは世界から出来ているみたいだ…)宗教と神様の創作()死後の世界の創作()祈り()悩みの種(を育てているのは誰だろう…)何かのために()分ける見方()正しく比べてる?(伸び縮みする物差しは如何!?)ものの見方とカラダのつくり()どっちにする?()心を黙らせる(物事の本性を知れば)そのまんまの世界(生きている限り全体でボクなんだろうな)〜
 人生どこに曲がり角があるかわからない・自分の人生と見え方は解釈ひとつで変わる(心はころころ変わるっているけど,心は自由に変われると云うことでもあるんだな)

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18/03/16
『天才』:石原慎太郎(いしはら しんたろう):2016年1月20日:幻冬舎:¥1400:県立CSRD高校図書館
★★★
 慎太郎の書いたのを初めて読んだかも!
〜(貫かれているのは、アメリカに先んじた中国との国交正常化、アメリカに依存しない資源外交でアメリカに嵌められた・ということ)〜
 一稼ぎしたよね。このすかすか(文字大きく・行間広し・マージンたっぷり)の本で。文字が大きいのは中高年向けで有り難いが…。少し分けて書いてくれませんかねぇ、全部一人称の語りなので、疲れるわ。「田中角栄ほどの異形の存在感などありはしなかった」とね

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18/03/16
『ブタのいどころ』:小泉吉宏(こいずみ よしひろ):2003年5月16日:メディアファクトリー:¥950:千葉県立CSRD高校図書館
★★★
 1953年生まれのこの方の名「吉」は下が長い「土」らしいのですが
〜競争(って疲れる)理想()他人の目と自分(他人の目から見た自分を気にするあまり自分のことちゃんとみつめてあげるのを忘れちゃうなんて)所有(慢心)嫉妬(幻想から湧き出る)痛み(心の痛みから逃げてばかりでは本当の自分って見えないみたいだ…)鈍感(色眼鏡を外せ)恐怖心(真の愛や安心感は恐怖のないところにある)退屈(美しいとは思わんのか?)我を忘れる(てはいかん、無我の境地じゃ)愛とおしゃべり(心が騒々しいときにはよく喋る・喋ってばかりだと鈍感になる・全く喋らないのも…)自分を偽る(自分を偽って得することはない)嘘(ま、人を助ける嘘もあります)情報()知識(知識を知恵に生まれ変わらせる)希望(に振りまわされて今を忘れちゃうことってあるよね)努力T(安心のためには必要だけど何かを失う)努力U(見返りを求めると葛藤が生まれる)自由(水に倣う)神(真理・普遍性・神があるだのないだの…)反省(反省の回数を減らそう)集団と個人(社会の良き一員よりも良き個人で)目標(左足を出すこと)日々是好日(にちにちこれこうじつって読ませてる)〜
 世の中や人生をていねいに見るのはいいけれど部分ばかり見ていては見誤る/全体と部分とそのどちらでもない感覚/自分を笑えたら人生はおもしろく見えてくる

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18/03/15
『教場0』:長岡弘樹(ながおか ひろき):2017年10月1日:小学館:¥1400:千葉県立CSRD高校図書館
★★★
 ふ〜んって位のもので…「刑事指導官風間公親」
〜金融機関から着服した金を立て替えてくれたホストに別れを切り出した女はタクシー内で脅され、男の持つ櫛形ナイフで心臓を突くが、仮面を被っていたから誰だかわかないはず。生き別れになった息子を美術の世界に導いてやりたい父親が、歯科医をしている元妻の新しい夫を呼び出して、殺してしまった遺体が雨の崖崩れで露呈。夫が遺した建設会社を切り盛りしながら、息子へのいじめを認めない小学校の担任を殴った凶器は何でしょう。看板女優に怪我を負わせて手に入れた主役を手放すことを嫌がった女優は、共犯の俳優を自殺に見せかけ、首吊り演技をさせて…。20歳離れた呆けた妻が水曜7時になると鰆のホイル焼きをするのを利用し、冷蔵庫を整理させる電話を掛けて、調理中であることを忘れさせ、フッ化水素で殺そうとしたのだが、妻は…。助教にメスを持たせて青酸塩自殺の遺体を解剖させたインシデントを隠そうとする法医学教室教が改めて助教に毒を盛る。〜
 刑事コロンボとか古畑任三郎と同じ作りで、すごいミステリーだとは思えないんだけど…風間さんはすべてお見通しでって、ねぇ…変でしょ!っと思いながら最後まで読んだら、風間さんは右目を千枚通しで突かれていた

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18/03/14
『学生時代にやらなくてもいい20のこと』:朝井リョウ(あさい りょう):2012年6月25日:文藝春秋:¥1000:千葉県立CSRD高校図書館
★★★★
 出版されたのは大学卒業直後だから、会社員時代だね
〜実際には125キロある本庄・早稲田間の100キロハイクにバスローブ&ワイングラス姿で参加して、足が痛くなり、雨でバスローブが水をたっぷり吸い、感動のゴール後、家で洗濯したらウエストポーチに入れておいたトイレットペーパーまで洗って紙まみれ。翌日は痛みで動けず…。〜
 本当に面白い人だ。最近の人にとって、リア充自慢は恥ずかしいらしい

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18/03/12
『愛のシッタカブッダ』:小泉吉宏(こいずみ よしひろ):2003年5月16日:KADOKAQWA:¥900:千葉県立CSRD高校図書館
★★
 あけると気持ちがラクになる本
〜(失恋したとき自分で読むべし)〜
 このシリーズの最初に取り上げたテーマを拡張

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18/03/12
『漫画 君たちはどう生きるか』:羽賀翔一(はが しょういち):2017年8月24日:マガジンハウス:¥950:千葉県立CSRD高校図書館
★★
 原作が読みたくなったかというと…
〜森田潤一は父を失い、母と暮らす中学生だ。近くに母の弟で元編集者の叔父さんが越してきた。父を失った潤一を外に連れ出し、銀座のデパートの屋上に上って地上を見ると、人と人の網目が見えてきた。それに気づいた叔父さんは、潤一をコペル君と呼び始め、中学の渾名も同じになった。いじめっ子が同級生の豆腐屋の息子のことを油揚げと呼び、やがてあぶらげが休み始め、貧しい家庭に暮らす同級生の姿を見て、社会の仕組みについても考え始めるようになった。グループの中心にいる友達は告げ口から上級生に目を付けられ始め、雪の放課後に上級生が作った雪だるまを壊して、制裁が加えられるのを、守る約束をしていた潤一は果たせず、遂に学校にも登校できなくなってしまう。手紙を書いて謝るが…〜
 …別に吉野源三郎の原作を読まなくても良いやという気持ちが70%、原作と漫画の違いを調べたい気持ちが27%で、あとの3%は??

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18/03/12
『ブッダとシッタカブッダ3』:小泉吉宏(こいずみ よしひろ):2003年5月16日:KADOKAQWA:¥950:千葉県立CSRD高校図書館
★★★★
 なぁんでもないよ(新装版)
〜(自分で読むべし)〜
 (でも・ちょっと抜粋すると…)ぼくたちはものごとをついつい部分的に見てしまう 先入観や偏見もあるし 言葉という不完全な道具を使って考えたりするし ていねいに見ることをおこたったり 一点ばかり見つめてしまったりして 全体的にものごとを見ることはなかなかできないんだ/自分のことやまわりの人やものごとを 「そのまんま」見るのではなくて 「あるべきだ」「あるべきではない」という先入観を持って見たり なんらかの評価をして一面的に見てしまったりする 「そのまんまの自分」を見ることをこわがっている/部分的に見て知って理解したと主追い込んで満足しがちになる 満足するとそれ以上見なくなる 部分にとらわれて思い込みをより深めて 他の思い込みを持つ者と争うはめになる/自分を笑いなさいな 深刻になると 人生を見誤るよ

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18/03/12
『ブッダとシッタカブッダ2』:小泉吉宏(こいずみ よしひろ):2003年5月16日:KADOKAQWA:¥950:千葉県立CSRD高校図書館
★★★
 そのまんまでいいよ(新装版)
〜(自分で読むべし)〜
 読めば確かに何となく解る…けど、二匹目の泥鰌だね

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18/03/09
『雀蜂』:貴志祐介(きし ゆうすけ):2013年10月25日:KADOKAWA:¥520:県立CSRD高校図書館
★★
 ふーーーん・これがノワール系ね
〜ワインを飲みながら寝てしまったようだが、潔癖症の妻のバスローブが脱ぎ捨てられていて、姿がない。車のキーもなくなっている。俺は安斎智也、小説家で、妻は絵本作家。八ヶ岳の山荘に来ているが、そういえば妻の友達である生物学者・三沢からスズメバチの話を聞いて、俺をどうにかしようというのか。羽音が聞こえる。以前刺されて九死に一生を得たが、次に刺されたら命に関わるのだ。キイロスズメバチが換気口から入り込んで俺を狙う。11月の八ヶ岳で活動できるはずはないのだが、セントラルヒーティングで暖められているからだ。屋根裏にはキイロスズメバチの集団があって、地下に降りて暖房を止めたが、そこは別のさらに大型のオオスズメバチの営巣地だった。ガレージにあったヘルメットとスキーウェアで防御してスズメバチを駆除し、俺の死を確かめに来る妻と三沢も返り討ちにしてやる…〜
 あっ、そ……、そういう話なのね。残り25ページのどんでん返しは。カバーに印刷されているから、最後の25ページを読みたくなっちゃうじゃないの!角川書店の文庫新?シリーズで「ホラー」だそうです

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18/03/08
『ブッダとシッタカブッダ1』:小泉吉宏(こいずみ よしひろ):2003年5月16日:KADOKAQWA:¥950:千葉県立CSRD高校図書館
★★★★
 深い深い・侮ってはいけない
〜(自分で読むべし)〜
 読めばそういうことかと何となく解る…かも

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18/03/08
『宮沢賢治の地学教室』:柴山元彦(しばやま もとひこ):2017年11月20日:創元社:¥1700:千葉県立CSRD高校図書館
★★
 宮沢人気にあやかって地学の参考書
〜高校の地学基礎科目に合わせた5章立て(宇宙・地球・鉱物・地史・気象)。宮沢作品(土神ときつね・イーハトーボ農学校の春・双子の星・銀河鉄道の夜・グスコーブドリの伝記・気のいい火山弾・十力の金剛石・台川・楢ノ木大学士の野宿・イギリス海岸・春と修羅序・柳沢・東岩手火山・風野又三郎・雨ニモマケズ)を多数引用し、そこに描かれている地学の世界をひもとく〜
 理科嫌いな子供たちに読ませる地学の参考書と言っているが、理科嫌いな子は読書も嫌いだろう。それは、童話さえも読まなかった(読んで貰わなかった)から…

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18/03/07
『図解生き物が見ている世界』:ココリコ・田中直樹(たなか なおき):2015年8月11日:学研パブリッシング:¥1500:千葉県立CSRD高校図書館
★★★★
 発想が良かったねぇ田中君
〜肉食獣は赤が見えないものが多く、熟した果実を食べる必要のあるものは赤が区別できるようになった。前者はライオン、後者は人間。ジャイアントパンダは熊から分かれたので緑は茶色っぽく見える。コウモリはエコーロケーション、ハブはピットを使って熱で見る。サメは頭に小さな穴が点々と開いていてゼリー状物質が詰まっているロレンチーニ器官生き物発する僅かな電流をキャッチする。イカは色が理解できないがはっきりと世界を見ている。ホタテガイは外套膜に直径1mmに満たない眼点を持ち明るさ・暗さを感じる。モンハナシャコの複眼は中央部分だけ色がわかる。そしてパンチは時速80km。カメレオンは左右で全く違う世界を見る。オオカミと犬の祖先は共通〜
 元から持っていたことから番組を通して興味を広げ、科学界のインディ・ジョーンズと呼ばれる1961年生まれの広島大准教授の生物学者・長沼毅が共著・監修

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18/03/06
『銀河鉄道の父』:門井慶喜(かどい よしのぶ):2017年9月12日:講談社:¥1600:県立CSRD高校図書館
★★★★
 直木賞! この人の本としては「家康、江戸を建てる」を読んだ
〜花巻の質商・古着商の跡取りに生まれた賢治は最初大きな犬が通学路にいるため学校に行くのを嫌ったが、石集めをしながらも成績は全甲。祖父の喜助は質屋に学問は要らないというが、家長である父の政次郎は盛岡の中学への進学を認めた。賢治が生まれたときは古着の仕入れのために滞在していた京都で大喜びし、小学校入学前に赤痢・チフスで賢治が入院したときも周囲に反対されながら付き添い、腸カタルになって看護を全うできないことを悔やんだ。祖父は父に父でありすぎると苦言を呈したものだ。中学卒業後、家に帰っても店番をやらせると貧しい農婦の差し出す釜を種に大きな金を貸してしまい、肥厚性鼻炎の手術をしたのちは、壮絶な受験勉強をして、翌年三月には盛岡高等農林学校に合格した。研究生として学校に残り、岩手の地質を調査しながら…(あとはWikipediaで)〜
 面白かった「家康…」では候補になりながら受賞せず、この本で漸く受賞。芥川賞でも良いくらいだけど、長いからだめなんでしょう(内容でなく)。「家康…」はエンターテイメントの要素が強かった。これは父子、母子、兄妹、兄弟の関係をよく描いていた。結核と言われても、今は薬で治る病気になっちゃったから死を連想させるものではなくなったけど(義兄の隔離病棟入院でも特に感慨は抱かなかった)、戦争後でも多くの人が死んだんだよね。会ったこともない祖父母と叔父。生前注目されることのなかった賢治を今知らない人間がいないのも、結核で早く亡くなったことも一因だよね。Wikiには出ていた恋愛話がこの本では取り上げられなかったのは何か意図があるのだろう。朧であった宮沢賢治の生涯が浮かび上がってきました

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18/03/02
『風と共にゆとりぬ』:朝井リョウ(あさい):2017年6月30日:文藝春秋:¥1512:県立CSRD高校図書館
★★★★★
 変な奴、なんだねぇ
〜家族でハワイ旅行に行った話、眼科医との精神的バトル、日経新聞にエッセイを格好付けて書いていること、最初「粉瘤」と診断されたが、実際には痔瘻で、うんこの出口が二つできてしまったこと〜
 書いているモノからもうちょっと暗い感じを抱いき、周囲からもダークマターを出して後ろ向きの人間と見られているようだが、中身はチョー変、妄想でぱんぱんに膨らんでいる感じ。賞を取って会社を辞め…どこにどういう形で移住するつもりだったのかなぁ

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18/03/
 
★★
 
〜〜
 

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最終更新日 : 2018.03.17

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