2018/01/19
こうでなくては〜

「青白く輝く月を見たか?」
〜森博嗣〜

『青白く輝く月を見たか?』:森博嗣(もり ひろし):2017年6月20日:講談社:¥690:茂原市立図書館
 Wシリーズ6:Did the Moon Shed a Pale Light?
〜ハギリがロシアが作り日本が運用している北極の基地を訪問したのはマガタ・シキ博士の依頼によるものだった。基地の遙か下の海底にはBlueMoonという原子力潜水艦が着底していて、オーロラという人工知能が引き籠もっているらしい。知識情報を集積したオーロラが暴走したら核弾頭とミサイルを持つため脅威となる。対話のチャンネルは開いてくれない。彼女の手足となって働くロボットを「赤い魔法を見たか?」と呼び掛けて停止させると、ハギリと護衛のウグイを襲う武装したロボットが現れ、謝罪の言葉を聞いたが、それ以降の反応はない。BlueMoonの近くにはフランスの小型潜水艇が沈んでいたが乗っているはずの乗組員の女性の姿がない。共通の話題は、人とウォーカロン・AIの違いに違いないと、ハギリは研究中の人特有の「揺らぎ」を論文に纏めて手紙にし、オーロラに送ったが、反応せぬまま、オーロラは動き出し,ハギリもジェット機で日本に帰る算段をしたが、自動操縦で連れてこられたのは潜水艦・せいげう。フランスの潜水艦の乗組員はミイラ化していた。オーロラとは直接対話が可能となり、せいげつを日本に帰港させ、オーロラは世界との対話を再開させることを約束した。後日現れたウグイそっくりの女性はオーロラのサブセットで8時間の議論で新しい論文を連名で発表した〜
 「頭脳回路の局所欠損によるニューラルネットの回避応答が、偶発的な思考トリップを起動する」起こりそうな未来で、21世紀のSFとはこの森さんのように書くべきだよね

1月の記録にジャンプ

読書記録の目次に戻る

最終更新日 : 2018.01.19

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送