2018/01/04
〜おっ、死にかけた〜

「島抜けの女」
〜佐伯泰英〜

『島抜けの女』:佐伯泰英(さえき やすひで):2017年11月18日:角川春樹事務所:¥690:茂原市立図書館
 鎌倉河岸捕り物控えの31巻目
〜九代目宗五郎が当代豊島屋の京での本祝言に船で出かけて留守の最中、政次は北町奉行小田切直年の内与力嘉門與八郎に呼び出され、夜桜お寅という女賊が島抜けし、恨みを晴らすという投げ文があったと云い、同じく脅されている鼈甲細工屋の萬屋を見張ることになった。一方、金座裏では牡の三毛猫・菊小僧の姿が消えて、御用が疎かになるほど亮吉は慌てていた。番頭格の八尾亀に見習いの弥一と勘三郎が見張りに当たり、政次の叱責を受けて亮吉は稲荷の正太の組に入って縄張り内の巡回に専念した。甘味処のふじむらから聞き込んだ話から札差・六角屋が怪しいと踏んだ広吉は粘りに粘って妾宅に飼われていた菊小僧を救出し、金座裏が取り戻したことを掛け軸に書き残した。苫船が怪しいとあたりをつけて見張る場所を三十間堀に変えた矢先、雪駄屋の大坂屋が押し込みに遭い、主人夫婦と次男が殺され、中途半端な金額が盗まれたが、犠牲者の胸元に小田切を裏切り者と糾弾する書状が血染めで残されていた。政次はこっそり抜き取り、旦那である寺坂に見せると、小田切の大坂町奉行時代に詳しい与力を紹介され、女賊が妹・弟と共に寺育ちであること、寺坂の剣術仲間が探索の最中に死んでいることが明らかになる。十数名の一味が隠れられる川筋の廃寺が盗人宿だと突き止めた。半刻話し合った末の勝負はあっという間で、寺坂には誤って殺してしまった告げる。手柄を立てた一行が引き上げてきて、亮吉は豊島屋の菊と所帯を持とうと決意するが、むじな長屋の母親と菊の妹にからかわれ、考え事をしながら辿り着いた夜鳴き蕎麦で、押し込みの相談をする二人組を見かけ、そば屋の親父を船宿に走らせて仲間が来るのを待つ間に「泥棒!」と叫ぶ最中、胸を刺された。若親分が駆けつけ、一味を捕縛し、急所を外れた亮吉は菊と菊五郎の励ましで意識を取り戻した〜
 奉行が女盗人と情を交わす? 後半の亮吉が刺されたことで漸く盛り上がったね

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最終更新日 : 2018.01.05

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