2017/12/05
〜いまいち集〜

「素敵な日本人」
〜東野圭吾〜

『素敵な日本人』:東野圭吾(ひがしの けいご):2017年4月5日:光文社:¥1300:県立C高校図書館
 眠る前に短編一つどうですか?−−起きていられませんでした
〜「正月の決意」小さな町工場を潰した老年の夫婦が毒を飲む前に初詣に行くと町長が裸で頭を怪我して倒れていた。「十年前のバレンタインデー」売れっ子作家を呼び出したのは大学のサークルの後輩で一時つきあっていたが、その前につきあっていた女性を殺して習作を盗んだと疑っていた刑事になっていた。「今年は一人で雛祭り」東北の名家の医師に嫁ぐことになった娘は小うるさそうな姑にも母譲りの図太さで応じるつもりだ。「君の瞳に乾杯」場外馬券場で声をかけてきた大学の友人に誘われて行った合コンで互いにアニメ好きということでデートを重ねるようになり、カラーコンタクトを外した素顔を見て、指名手配班だとすぐに気づく刑事だった。「レンタルベビー」60歳で結婚も出産も経験していない女がロボットの赤ん坊を育てて母性が刺激されたが、ボーイフレンドもレンタルものだ。「壊れた時計」部屋に入って彫像を盗ってこいという指令を受けたが帰宅した住民と揉み合い殺してしまい、犯行時刻を示す機械式時計を修理に出したことから足がついた。「サファイアの奇跡」神社の境内で貧乏から抜け出せるように願をかけている少女は香箱座りをしている猫をマシュマロで手懐けたが、トラックに挽き殺されてしまった。病院で出会った別の猫がそれであると直感が告げていたが、再会して飼うことになり、近所の猫と交配して次々に青い毛並みを持つ子猫が生まれて金持ちに。脳腫瘍を患っている猫に内蔵のいかれた猫の脳を移植して成功したのだが、シャム猫と荒廃させても青い毛並みを持つ子猫は得られなかったのだ。「クリスマスミステリ」売れない劇団の看板俳優は売れっ子の脚本家を密かに毒殺した。彼女が手に入れた毒は効かず、パーティーに現れた後呼び出された彼女の庭で別れを切り出された。彼女の脚本のドラマの主役に決まったが、彼女の中毒死が判明する。彼女に嵌められたのだ。「水晶の数珠」地元の名士の子として生まれたが父親に反対されながら渡米し役者を目指している直樹は、父の死期が近いからと姉から誕生日パーティーに出るように姉に懇願され帰国したが、東京駅で新幹線に乗る前に父から電話があり、呆れてボストンに戻り、映画のオーディションを受けた。間もなく父が死に、葬儀の後で真珠の数珠を受け継ぎ、過去に戻るための呪文があった。直樹が帰ってくること、帰りの新幹線に小型機が墜ちたことを知って、一日遡って悪態を吐いて父は直樹をアメリカに帰したのだった〜
 一月・二月・三月と書いているのかと思ったら違っていてあちこちの雑誌に書いた短編を集めたもの。季節に関係ないのもあるしね。近未来モノが多い感じで、ちょっと出来過ぎた話が多いね

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最終更新日 : 2017.12.12

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