2017/11/30
ちょっと考えさせられる〜

「R帝国」
〜中村文則〜

『R帝国』:中村文則(なかむら ふみのり):2017年8月25日:中央公論新社:¥1600:県立C高校図書館 
 「土の中の子供」が衝撃的だった・・中身は忘れたけど(えへへ)
〜一部:民主国家R帝国はB国と交戦状態に至った。R帝国の最北の島コーマ市はY宗国の6本足の無人AI兵器が上陸し、地上兵も投入され侵略を受けている。生き延びた矢崎トウアは逃げ遅れた女を救おうと地下から出て行き、Y宗国の女兵アルファと一緒に逃げることに、R帝国の反撃が始まったのだ。野党党首・片岡の秘書である栗原は、コーマ市に新型ウィルスのキャリアである羽蟻が入り込んでいる情報を地下抵抗組織Lから入手し、与党国民党の大物から石油獲得のための今回の仕組みを聞かされ、与党議員になるために記憶の一部を消す薬を飲むように求められる。アルファはかつてこのR帝国に難民認定されたが、ヨマ教の信者の証である顔の入れ墨をからかわれ、栗原に救われた思い出を持っているのだった。アルファは自分が狙われていることを覚悟し矢崎に軽い毒を盛って眠らせ、ウィルスに汚染された自分の髪を置いて地上に出て行った。(栗原の腹違いの弟が矢崎)二部:栗原に情報を渡す際にLと名乗ったサキは組織の第三世代でハッキングで情報を手に入れている。たまたま見た生中継のテレビでXY人の髪を掲げる男の姿から、ウィルスが病原を顕すのがXY人だけであることを知った。栗原は党の幹部・加賀の別荘に入れるLのメンバー・藤岡の協力を得て、記憶を消す薬を飲まずに出てきた。サキは証拠を手に入れ、情報を拡散させるために無線を使って矢崎に接触し、栗原も使って信用を得た。しかし、栗原のHP(HumanPhone)は加賀の別荘にいる際にプログラムを入れられ、すべての情報を党に流していたのだった。野党のトップ片岡はR教の信者で,孫もいて癌を患い未承認新薬が欲しくてLを党に売っていたのだ。党に捕らえられた矢崎は絶望の中で薬三錠を飲まされ、栗原は片岡に別れを告げサキと人混みに紛れて逃げている最中に射殺され、HPがR帝国全土に流した情報の反響をID提示の要らないラブホテルで見ていたサキは加賀の逆にハッキングされた。不都合な真実を誰も信じないのだった。加賀は世界大戦が始まり、R帝国を舞台に投資という名の博奕が始まるといい、R人だけにはワクチンを打たせて新型ウィルスを蚊を使って広めていると言い、退屈だからサキの行動を野放しにすると言い放つ。記憶をなくした矢崎は吉川として妻の美香と暮らし、ある朝、戦争が始まっていることを知る〜
 近未来モノを書くのって怖いだろうなぁ。ちょっと前まで夢物語だったのが現実になっているから。中村さんは、イマの具象を色々取り入れている・・AVサイトと不能男性の関係、ガールズパンツァー、無人攻撃機、AI、ネット右翼の書き込み、たった一つの失言、フェイクニュース

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最終更新日 : 2017.11.30

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