2017/09/28
!チェーホフ!〜

「大きなかぶ」
〜小宮山俊平〜

『大きなかぶ』:小宮山俊平(こみやま しゅんぺい)訳:2017年2月:¥1300:理論社:県立C高校図書館
 チェーホフ・ショ−トコレクション
〜親の遺産で食っていける可愛いお嬢さんが興行師に一目惚れして結婚し、それが死んだ後は木材商、風邪で商人が死んだら妻と不仲で男児が一人いる軍所属の獣医と恋仲になり、獣医が定役した後は屋敷を獣医に譲って、男児と離れに暮らす。乞食の子はひもじさにオイスターを食べさせろとねだり、面白がった金持ちはカエルが貝殻にサンドイッチされている姿をしていると思い込んだ男児は目を瞑って飲み込んだ。クリスマス休暇で友達を連れて帰って来たお兄ちゃんは、ピストルと4ルーブルを持ってアメリカ探検に出る積もりだった。砲兵隊の将校は駐屯した地の退役将軍から招待されて、女性に暗闇でキスされ、その町を去ってからも再訪しても気が気でない。避暑地のヤルタで出会った犬を連れた奥さんはサンクトペテルブルクから来たらしく、退屈の余り不倫関係となってしまった。男は忘れられず女の棲む町に来て再会し、女も男が忘れられずにモスクワで人目を忍ぶ密会を始める。8歳の僕の家庭教師は女子大を出たばかりで、親が外出中に、大学生の兄とキスしているのを目撃する。散々焦らして嫌われた挙げ句、今や義理の姉だ。セルジの耳は長く頭は大きなかぶだった。身内で一番身分の高い公爵夫人・出世頭の将軍・娘の嫁ぎ先の大金持ちの札束で遂に世に出すことに成功した。ワーニカはメイドをしていた母が死んで靴屋に奉公に出されたが犬以下の生活で、村に戻して呉れるように親方たちの目を盗んで祖父に手紙を書いて封筒に入れたが、姉名も知らず切手も貼っていない。農夫だった老いぼれは都会に出てソリを御して小金を稼いでいるが、頼りにしていた息子を失ったことを聞いてくれるのは老馬のみ。急斜面をソリで滑りながら女の子にアイシテルと囁くと、もう一度聞きたくて恐ろしい筈のソリにまた乗りたがる。雪と氷が去り、彼女の背後から風に乗せて愛を囁くと嬉しそうな笑顔〜
 『桜の園』で有名(とは云っても読んだことない)なロシアの作家だが、謂うなれば、明治の文豪。もう殆ど古典化してない? 大きなかぶはロシアの民話をアレンジしたものだった。それよりヨシタケシンスケって人のイラストがすっとぼけていてイイねぇ。ありそうでない??本屋ってのを見たよね、本屋で。ジノーチカとワーニカが好みだわ

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最終更新日 : 2017.09.28

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