2017/09/27
浪人・鉄斎捕物帖〜

「本所おけら長屋(7)」
〜畠山健二〜

『本所おけら長屋(7)』:畠山健二(はたけやま けんじ):2016年3月22月:PHP研究所:県立C高校図書館
 おっと剣客小説兼捕物帖
〜噂の鼠小僧が芋煮売りの兄妹と知れた。父親は義賊だったが、弟分に売られたのだ。ばれた訳は盗みに入る妹が左足を傷つけ、破落戸に絡まれても身のこなしが軽かったからだ。鉄斎は兄貴分を売った非道な盗人を突き出すことで、兄妹に足を洗わせた。聖庵は上州高根藩の典医だったが、幼い跡継ぎの麻疹を直せず殺され江戸に出てきた。父の知り合いの医師に無給の下働きとして使われたが、同じ意思の下で無給で働かされている女中が、身を売って得た30両で長崎で修行して帰ってこられた。しかし身請けしようとした女は労咳に冒されて間もなくなくなったのだ。お里の奉公先の本家筋のお嬢が奥山の芝居に憧れ、座長に話を繋いだのは、万松コンビ。その座長から火事で生き別れになった妹の様子を探ってほしいと言われたが、いっぱしの悪になっていて、鉄斎に相談すると、南町奉行所の同心を引っ張り出し、子分の男たちを脅し、妹には姉とお嬢が演じる芝居を見せる。小間物屋の主の趣味は化粧だ。女郎屋でこっそりやっていたが、芸者姿になりたくて、幇間の一八に命じて、万松八トリオを呼んだが、最後には喧嘩をする始末。腹を割って話すと、万松から女形合戦をすればよいとの思いつきが飛び出した。大家の徳兵衛が娘に呼ばれて藤沢に向かい、火盗改メの筆頭与力は尻尾を出さない凶盗を追い詰めるために、義賊の息子と娘に協力を求め、鉄斎も付いて行くことに。押し込み先を探っている妹の窮地を救ったのは女中だが、兄妹の実の母だと判明する。江ノ島にやってきた徳兵衛も繋ぎに入り、娘が干し魚を卸している海産問屋で捕り物が行われ、逃げ出した敵を兄妹は神社に案内して〜
 万松コンビに八五郎が加わったコント・漫才かと思ったら、剣客捕物帖も織り交ぜて、豪華?

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最終更新日 : 2017.09.28

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