2017/08/25
残り1/5で漸く〜

「有頂天家族 二代目の帰朝」
〜森見登美彦〜

『有頂天家族 二代目の帰朝』:森見登美彦(もりみ とみひこ):2015年2月25日:¥1500:幻冬舎:県立C高校図書館
 書くのに7年半掛かっているから、読むのに7日ぐらい掛かっても仕方ない。完結編はいつになるんだ?
〜下鴨矢三郎が矢四郎とツチノコを探していると天鵞絨のソファが降ってきた。降らせたのは百年前に父たる赤玉先生との恋の鞘当てに敗れ英国に逃れていた二代目だった。弁天に夢中になって縄張りを失った如意ヶ嶽薬師坊は果たし合いを行うが、最早屋上に上るのもやっとの有様に狸も世代交代を実感している。陰謀家の叔父・夷川早雲が雲隠れし偽右衛門として狸界を仕切る気の長兄・矢一郎は盟友の南禅寺と将棋勝負復活に奔走している。とはいっても将棋を指すのは南禅寺玉瀾と蛙になってしまった次兄の矢二郎だ。駒になる毛玉たちは勝手に動き回って勝負は台無しだが、盛り上がりは一番だった。玉欄は将棋で手を抜かないことを約して、長兄と将棋を指すようになり、赤玉先生の一喝で気持ちを吐露し仲が深くなりそうだ。二代目がホテルに住まいを構えられるのはポケットから無尽蔵にナポレオン金があふれ出てくるからだ。アルバイト先の骨董屋から呼び出されて迷惑な場所に小屋を拵えている天満屋という怪しい人間は幻術を使う。救ってくれたのは姿を見せない夷川海星だった。偽電気ブラン工場を父に代わって取り仕切り、兄の金閣・銀閣も抑えているが、口に悪さは相変わらずだ。夷川との確執を乗り越えたい周囲の者は婚約復活を目論んでいるようだ。天満屋が大津の菖蒲池画伯の許に顕れるのは、画伯が隠している地獄図にあるらしい。天満屋に独逸製空気銃で殺されそうになるところを救ってくれたのは世界周遊の旅から戻った弁天だった。二代目は師匠である赤玉先生との争いになった原因になった女性にそっくりな弁天で憎んでもいる。金閣・銀閣は南都から遣唐使船を借りようとしている下鴨家の邪魔をしようとして、南都の連中を買収して、下鴨家は次兄の偽叡電に赤玉茶釜エンジンを積んだが、案の定、夷川家との花火合戦から、二代目と弁天の争いに発展し、弁天はあっさりと撃墜されてしまった。金曜倶楽部の狸食いを阻止しようとする淀川教授が失踪し、有馬温泉にいると駆けつけると、失踪したはずの夷川早雲が金曜倶楽部に加えられようとしていて、矢三郎は地獄絵の中へ突き落とされるが、金曜倶楽部の一員である弁天が地獄に鬼の角集めに来ていて救われた。天満屋もいる中、御馳走を食い終わった淀川教授が狸愛を語って、天満屋に撃たれそうになっているのを、矢三郎はテーブルに乗って狸食いを推奨して、倶楽部に迎えられ、追い出された早雲が暴れて天満屋の空気銃で撃ち殺された。勿論、下鴨家の謀殺説も流れたが、急遽帰ってきた毛坊主になっていた長男の呉一郎の一喝で場が収まり、夷川家と下鴨家の融和、矢三郎と海星の婚約復活、矢一郎の偽右衛門就任もトントンと決まった。しかし選挙の立ち会いを弁天に代行させるという嫌がらせに、矢三郎は二代目の起用という奇策で対抗したが、弁天に睨まれる結果となり、洛中から逃げ出さざるを得なくなった。逃亡先の菖蒲池宅に許嫁の海星が長兄・呉一郎の行動の異様さについて延べに来た時、天満屋が空気銃を我らに向けた〜
 毛皮付きの狸が鍋に落ちると、どんな料理になるのだろう? どもならんと思うのだけどネ

8月の記録にジャンプ

読書記録の目次に戻る

最終更新日 : 2017.08.27

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送