2017/05/18
〜昔の傑作・今の佳作〜

「陽気なギャングが地球を回す」
〜稲田和浩〜

『陽気なギャングが地球を回す』:伊坂幸太郎(いさか こうたろう):祥伝社:2006年2月20日:\629:県立C高校図書館
 2003年に初出。十年以上前の本だったんだ! 映画化で話題になったらしいが,傑作
〜スーツを着るのが嫌で喫茶店主になった響野は演説の名人で,同級生で市役所の係長をやっている成瀬は嘘を見抜く達人。難解な芸術映画を見に行って爆弾騒ぎに巻き込まれ,掏摸の久遠,息子のためなら何でもやる雪子と知り合い,銀行強盗のチームを組むことになった。映画館主が最後まで観られなかった映画の再上映に招待した時,隣の銀行に外国人が押し入り,人質を殺害して犯人も射殺されるという不手際の一部始終を見たからだった。首尾良く5分間で4千万円を奪い,正確な体内時計を持つ雪子の運転で逃走したが,RVカーとニアミスし,拳銃を持ち出した連中に車と奪った現金を持ち去られた。彼らは現金輸送車ジャックで既に1億円を奪っていたのだった。久遠は運転手の免許証を掏り,合い鍵を作って成瀬と雪子が侵入して発見したのは,林という使い捨ての運転手の遺体だった。林の固定電話でリダイヤルすると出たのは響野。響野と久遠は雪子の息子・慎一に頼まれ脚に障害を持つ同級生への陰湿なイジメ・殺人を止めるために出掛けた廃屋で少年達を撃退したが,慎一を襲うと懸念した拳銃を持った男に脅されつつ,携帯電話を掏っていたのだった。雪子は慎一が心配でマンションから飛び出していき,その跡を響野の妻・祥子が追い,慎一の父・地道を捕らえ,現金輸送車ジャックは神崎という男で,1千万の借金返済を迫られて手伝わされ,元妻が4千万円用意できるという話も地道は神崎に話してあったのだ。成瀬は前の銀行から300mも離れていない別の銀行を襲うと云って地道も仲間に引き込んだ。まわりのメンバーは地道が裏切ると恐れていたが…,成瀬は嘘の情報が神崎に流れることを期待していたのだった。地道はその裏を搔き,用意した携帯で盗聴する〜
 飄々としていて楽しいわぁ。続編があるの?

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最終更新日 : 2017.05.18

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